はじめに

デカダンスRPGについて 遊ぶ上での諸注意 独自設定用語の説明

 

 1,デカダンスRPGについて
1,簡単な概要
デカダンスRPGは主にオンラインでのプレイを想定した、
大人向けのTRPGシステムである。

PLは魔女のPCを操り、GMの支配するエゲツないディストピア、
プルガトリウムと呼ばれる旧ヨーロッパの夜に羽ばたく事となる。
 

2,デカダンスのテーマ
このゲームのテーマは「足掻く事」である。

数と金と権力こそがモノを言う退廃したデカダンスの世界では、
多くの者が無慈悲な簒奪者の手によって絶望の淵に沈んでいる。

そのような悪辣な暴虐の嵐が吹き荒れる煉獄の中、
無力だった者が強大な力を得て嵐の中を生き抜く術を知った時、
己を搾取してきた者へ恨みを込めた反逆の牙を向ける事に何の不思議があろう。
そして、未だ無力な者は強者へと縋り、自分の無念も晴らせと泣きつくだろう。

PLは、「魔女」のPCという分身を伴って邪悪に満ちた退廃の聖都へと舞い降り、
世界を包み込む強大な闇に、魔の力で立ち向かう事となるだろう。
だが、強者を強者たらしめる魔の力の根源は、善ならぬ悪、光ならぬ闇である。
魔術という超常なる力をどのように使うとしても、代償は必ず求められる。
力の誘惑は実に甘美で優しいが、それに飲み込まれれば、破滅へ至る事となろう。

社会の憎悪に飲まれようとも、深淵の泥濘に飲まれようとも、足掻き続ける。
それが、境界に立つ魔女が望む「楽園」へ繋がる、ただひとつの道なのだから。
 

3,魔女の生きる世界
プルガトリウムは「カヴェル教国」という巨大な宗教国家に支配されている。
カヴェル教国は神の統治の名の下にプルガトリウム全域に対して
圧政を敷き、その悲惨さたるやとんでもない事である。

PCの魔女達は自らが求める楽園へ至るために、
魔王から得た「魔術」という超常なる力を駆使して、
地獄の釜の底のような世界で様々な冒険や活動をする事となる。
 

4,闇の住人として
魔女の異能は輝かしい英雄たちのための能力ではなく、
むしろ背徳や発狂へ至るオカルトの奇跡であり、
無闇矢鱈に魔術を行使する事はPCを廃人にするだけでなく、
異端査問会という宿敵までも招き寄せてしまう。

PCは魔女としての本性を隠しながら、窮地では魔術を駆使して
これを切り抜け、与えられた使命を成し遂げなければならない。
 

5,プレイ時間
デカダンスRPGはシティアドベンチャーをメインに想定しており、
オンライン環境でプレイする場合、3〜4時間で1シナリオを終わらせる事はむずかしい。

よって、オンライン環境でのプレイ時間は最低でも6〜9時間、
前後編にわけて3〜4時間づつと見積もった方がいいだろう。
 
  

 

 2,遊ぶ上での諸注意
1,悪役プレイはほどほどに
PCは魔女という反体制派として、体制たるカヴェル教団に対抗して動く事になるが、
これは、「PCは根っからの悪人でなければならない」という事では決してない。
むしろ、カヴェル教団による悪政によって虐げられし弱者の希望としての魔女、
つまり「悪役」ではなく、「義賊」としての立ち位置で動く事を推奨する。

これは、悪逆非道をあまりに前提にしすぎると、参加者に多大なストレスを与えるからだ。
手段を選ばぬ形振り構わぬ行動は、シナリオ運用においても多大な負荷となるだろう。
勿論、「PCが許されるのは善行のみ」という事でもないし、PCが必ず聖人である必要もない。
あくまで、遊びやすくする指針として「義賊」がうってつけであるからに過ぎないのだから。
 

2,無ければ創ればいい
GMを行う者は、必要とするルールや設定の抜け落ちが出てくる事もあるだろう。
その場合は、GMが独自に設定やルールを補填、
あるいは変更し、それを適応する事を推奨する。

GMによるルールの追加や変更は、その場のシナリオ運用において、
ルールブックを超えた絶対のものとして扱う。
 

3,GM裁定には従い、意見はアフタープレイ時に
GMはゲームの裁定者であり、世界設定の管理者である。
PLはGMの裁定や描写について、システム運用のミス以外はGMの裁定に従おう。

GMの裁定が明らかにおかしく、参加者の半数以上が首を傾げる場合は、
セッションをひとまず終わらせてから意見しよう。
解釈がわかれる設定やルールにおいて、
PLがGMに己の解釈を強く主張すると、収集が付かなくなるだろうから。

特に倫理観等の価値観についてだが、参加者は個別に己の価値観を持っているだろうが、
PLはできるだけGMの価値観に沿うように、GMはPLに無理をさせないように、
シナリオ中のキャラクター(PC・NPC問わず)の行動や態度を気をつけよう。

個々人の価値観に沿ったシナリオ運用というのは非常に難しいので、
複数のPLがGMという1個人の価値観を基本に歩み寄る方が負担は少ないはずだ。

勿論これはGMが己の価値観のまま動き、PLのストレスを無視してよいという事でもない。
そして、GMの価値観に沿うというのは、まずGMがそれをPLに説明する必要がある。
人は他者の頭の中を察する事はできても、覗く事は決して出来ないのだから。

例えば「今回は映画でいうと◯◯みたいな、シビアな感覚でいくよ」程度でも、
PLにとっては、それを示される場合と示されない場合で、雲泥の違いがあるはずだ。

GMとPLは互いに悪いストレスが重ならないようにフォローしあおう。
 

4,コミュニケーションを大事にしよう
過激な描写を行う場合、参加者は事前に参加者内で、
いわゆる「エログロ」の許容範囲の確認を行ない、
互いにとってタブーの属性を申告し合い、性的描写や残酷描写を
何処まで受け入れられるかの擦り合わせを欠かさず行って欲しい。

過激な描写を行う相手は、それを受け入れられる相手のみに行い、
そうでない相手には決して行わないようにしよう。

もっとも、自身の嗜好や予想を僅かに逸れただけで
相手を「こちらを無視した」と決めつけてしまう弊害もあるので、
参加者は互いにコミュニケーションを取り合って、
文面だけに拘って勘違いしたまま”行き過ぎないよう”に気をつけよう。
 
 
5,リアリティに固執するべからず
このゲームの舞台世界の外観や文化は
17世紀前後のヨーロッパ一部地域をモデルに設定しているが、
これはあくまでゲーム世界での生活の雰囲気を感じてもらうためのものである。
そのため、厳密な歴史検証や現実的に過ぎる知識を要求すると間違いなく破綻するだろう。
あくまでゲームであり、設定はゲームを楽しむための素材でしかない事を忘れないで欲しい。
 

 

 3,独自設定用語の説明
1,プルガトリウム
かつてヨーロッパと呼ばれていた地域の現在の呼び名。
この地域はカヴェル教国という巨大宗教国家に統治されている。

詳細@ ・・・ 世界観と舞台紹介 「世界の歴史と現在の状況」
詳細A ・・・ 世界観と舞台紹介 「拠点の規模と社会風俗」

2,カヴェル教団
主神デミウルゴスを崇める腐敗した一神教。
退廃のプルガトリウムを武力に依って統一し、神の代行者と称して圧政を敷く。
教団に逆らう存在は全て神敵とし、異端査問によって容赦のない弾圧を行う。

詳細@ ・・・ 世界観と舞台紹介 「世界の歴史と現在の状況(退廃の新世界)」
詳細A ・・・ GMセクション 「公式NPCと拠点紹介(パンデモニウム)」

3,魔王
プルガトリウムに突如現れた、背徳と背教の王。
異世界である奈落に居を構え、現世に己の配下たる黒山羊を送り込む。
その姿を直接晒す事はなく、黒山羊を通じて魔女を操り、世界の支配を目論む。

詳細@ ・・・ 世界観と舞台紹介 「世界の歴史と現在の状況(魔王の顕現)」
詳細A ・・・ 上級セクション 「深き奈落の世界(奈落と魔王)」

4,黒山羊
魔王に仕える人ならぬ従者。
魔女の導き手であり、己と魔王の目的のために暗躍する。
己の勢力範囲に敏感であり、他の黒山羊と権力闘争を繰り広げる。

詳細@ ・・・ PLセクション 「魔女と魔術と黒山羊の館(黒山羊の館)」
詳細A ・・・ GMセクション 「公式NPCと拠点紹介(黒山羊NPC)」
詳細B ・・・ 上級セクション 「黒山羊として」

5,サバト
黒山羊が支配する宗教組織。
それぞれ独自の戒律が存在し、規模も黒山羊の勢力と比例する。
各サバトは、サバトハウスという異界の宮殿で繋がっている。

詳細 ・・・ PLセクション 「魔女と魔術と黒山羊の館(黒山羊の館)」

6,魔女
魔王に見初められ、魔女の印と共に魔術を与えられし人間。
己の原罪と欲望が魔術を行使する触媒となり、魂を隣り合わせた奈落の影響を受ける。

詳細 ・・・ PLセクション 「魔女と魔術と黒山羊の館」

7,カヴン
黒山羊の許可を得て結成出来る、魔女達の小集団。
制約と同時に恩恵を得られるため、複数の魔女が動く際は、ほぼ必ず結成される。

詳細 ・・・ PLセクション 「カヴンの説明、その制約と恩恵」
  
8,奈落
魔王とその眷属達が住む、荒廃した不毛の世界。
人間がもし迷い込めば、心身ともに侵食され、異形の怪物となり果ててしまう。

詳細 ・・・ 上級セクション 「深き奈落の世界」

9,原罪
人々が己のエゴに抱える七つの大罪、その中でも最も強い大罪を原罪という。
行動の根本的な指針となり、良かれ悪しかれ、人々はその指針を元に動いていく。
魔女が行使できる魔術は、この原罪によって大きく性質が左右される。

詳細@ ・・・ PLセクション 「魔女と魔術と黒山羊の館(7つの大罪と美徳)」
詳細A ・・・ PLセクション 「PCの作成と成長ルール(原罪)」

10,リビドー
魔女にとって魔術を行使するために必要不可欠となる、精神的な触媒。
本能や己の欲望を満たす事で、リビドーを高め、高位の魔術を行使可能となる。
また、リビドーが高まるにつれて、奈落の侵食を受け、心身ともにその影響が現れる。

詳細 ・・・ PLセクション 「魔術の行使と魔術一覧(リビドーの変動と奈落の侵食)」

11,ピュア
魔女を現世に繋ぎ止める、精神的な楔。
奈落と魂が繋がった魔女は、奈落へと心身を引き摺り込まれるが、それを食い止める。
魔術に対抗するための触媒としても利用できる。

詳細@ ・・・ PLセクション 「魔女と魔術と黒山羊の館」
詳細A ・・・ PLセクション 「魔術の行使と魔術一覧(魔術の代償・魔術の抵抗)」
詳細B ・・・ GMセクション 「シナリオ進行ルール(奈落の誘い)」

12,聖石
七つの大罪に対応した美徳の名が冠された、魔法の宝石。
聖石から放たれる魔力はとうてい神聖なものとは言えず、それにより多くの悲劇や混乱を招く。
魔の眷属にとって己の力を強める効果があり、黒山羊が回収の機会を伺っている。

詳細 ・・・ GMセクション 「シナリオガイド(聖者の石の探索)」

13,禁書
禁忌の知識や恐るべき魔術を記した、人が読んではならぬ書物。
そこに記されている真実や呪文は、人の身では避けられぬ破滅を呼び起こす。
黒山羊ダンタリアンは、この禁書の管理を行い、世界に散らばる禁書の回収を行っている。

詳細@ ・・・ GMセクション 「シナリオガイド(禁書の回収)」
詳細A ・・・ 上級セクション 「深き奈落の世界(幻の魔王達)」

14,異形
現世にあらざる奈落の住人や、魔術によって造られた存在。
通常は現世に現れる事はなく、魔術やそれに連なる祭器によって召喚される。
高位の異形は災厄の魔獣として各地の伝承に名を残す。

詳細 ・・・ GMセクション 「エネミー一覧(異形・奈落)」

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