魔術の行使と魔術一覧

魔術の扱い方
魔術の行使 リビドーの変動と奈落の侵食
魔術一覧
原罪の庇護 憤怒 怠惰 傲慢 暴食 色欲 強欲 嫉妬

 

 1,魔術の行使   
1,使用できる魔術

魔女は魔術一覧にある魔術の内、「原罪の庇護」に分類されるものと、
魔女が「原罪」で指定した「大罪」に分類される魔術を行使できる。

魔術の行使には特殊な鍛錬や儀式を必要とし、必ずしも発動するとは限らない。
また、魔術にはリビドーを源とした魔力がどれほど必要かを表す「消費値」が存在し、
リビドー値が「消費値」に達していなければ、その魔術の発動は試みる事も出来ない。

また、魔術の行使のためにリビドーを増加させていく事は、
奈落と魂を繋げていく危険な行為でもあり、魔女はその影響を強く受ける。
これについての詳細は「シナリオ進行ルール」の「奈落の誘い」
後述の「リビドーの変動と奈落の侵食」を参照。
 

 
2,魔術の発動方法

魔術は呪文の詠唱もしくは特殊な身振り手振りを必要とする。

詠唱のみ、あるいは身振り手振りのみならば[1カウント]の消費で
発動を試みる事ができる(身振り手振りは片手が空いていれば行える)。

詠唱を行う場合は、当然ながら喋れなければならず、
身振り手振りは、手足が自由に動かせる状態でなければならない。

この時、詠唱と身振り手振りを同時に行ない
「2カウント」の消費で発動する場合、魔術の発動は安定し、
魔術の[発動判定]に[+10]のボーナスを得る。

さらに、烙印と刻印の完成度による影響(「馴染む穂先」「根付く茨」)を受け、
それにより[発動判定]にボーナスを常時得る事ができる。


こうして行使を試みた際、術者は[発動判定]を行い、
その判定に成功すれば魔術は効果のまま発動する。
判定に失敗すると、魔術はなんら効果を現さない。

また、己が発動し、効果が現れた魔術を解除したい場合、
対象を[捕捉]しているか否かに関わらず、
また距離に関係なく、1カウント消費で解除できる。

魔術は1ラウンドの間に続けて発動させる事に強い負担を与える。
魔術発動後は、そのラウンド中において[発動判定]に[−40]のペナルティを受ける。
このペナルティは魔術を発動させる毎に重複していく。
注意として、このペナルティは魔術が実際に発動した際に与えられるもので、
発動に失敗した場合、このペナルティが重複していく事は無い。

魔術を行使すると、その成否に関わらずリビドーが低下する。
その時の低下値は、魔術で指定された「消費値」値となる。
 

  
3,魔術の抵抗

魔女たちは魔術を行使する術を身につけていると同時に、抗う術も身につけている。
自身が魔術の効果の範囲対象となり、その魔術が行使された際、
以下二つの対抗手段を試みる事ができる。

@「限定改竄」
 任意に正気点を1点消費する事で、
 その魔術の効果を「なし」に"改竄"し、魔術そのものを無効化できる。
 これにより正気点が0になった場合、狂気チャートを振った上で[精神崩壊]状態となる。

A「改竄妨害」
 任意にピュアを消費する事で、その魔術の発動判定に
 「ピュア消費数×5」のペナルティを与え、魔術という"世界の改竄"を妨害する。


これらの魔術の対抗は、基本的な人間には試みる事すら出来ず、
この効果を受けるはめになるが、魔術に対抗できるアイテム(刻印の一項)を持つなどの
特殊な手段を持てば、ただの人間でも魔術に対して抗えるようになる。
上記の2つとアイテム、併せて3つの手段が、人間が持ちうる魔術への対抗手段となる。
 

 
4,魔術の重複

複数の術師が同一対象に同一タイミングで同じ術を掛けた場合、
あるいは、既に効果中の対象に同じ術を後掛けで行う場合、
[意思]の高い術師の魔術が適応される。

[意思]が同値の場合は[知恵]を、[知恵]も同値の場合は[幸運]を比較し、
なおも同値ならば、D100を振り合い、その出目を比較する。
この時、出目は1に近い側が優先され、同値の場合は、決着が付くまでD100を振り合う事。
 

  
5,魔術の目撃者

魔術は背徳の奇跡であり、神に背く邪法である。
故に、その行使を目撃されれば通報される恐れがある。
もし目撃され、目撃者を放置してシーンを終了した場合、[幸運判定]を行う必要がある。
その際の判定は、魔術で指定されただけのペナルティ修正を負う。
複数の魔術の行使を目撃された場合、ペナルティの重複せず、最も大きい修正が適応される。
判定に失敗すれば、行使者は通報により指名手配され、追われる事となる。

この通報と指名手配に関しては「シナリオ進行ルール」の「魔女を狩る者達の出現」を参照。
 

 

 2,リビドーの変動と奈落の侵食

リビドー値は以下の一覧で指定された行動や条件を満たす事で、
増加あるいは減少するなどの変動を適応できる。
また、リビドー値が増加して一定量を超えると、
魔女は魂と奈落との境界の穴が広がっていき、大きな影響を受ける。
実際にどれだけ魔女が奈落と繋がっているかを表したのが、「侵食度」となる。
侵食度表で書かれた、侵食の影響で受ける数値の変動は重複しない。

以下の変動条件に合う行動を行い、リビドーの取得宣言を行う事で宣言できる。
それぞれフェイズ中に1回のみ適応される。
変動条件 リビドー変動値 変動説明
睡眠をとる +2D10

6時間の休息を取り、
睡眠欲を満足させる事で、リビドーが上昇する。
これは自宅や保護先、あるいは宿屋の施設など、
安静にできる場所での休息に限られる。
安静に休める環境であるかの詳細はGMが裁定する事。

食事を取る +2D10

一食分の食事を取り、
食欲を満足させる事で、リビドーが上昇する。
これは自宅での食事やパーティー等の饗し、
飲食店での(まとも)な食事に限られる。
適応される食事の詳細はGMが裁定する事。

性癖充足 +2D10

自身の[性癖]一種に沿う行動を得る事でリビドーが上昇する。
PCの初期の性癖は3種類なので、
1フェイズ中にそれぞれ最大3回の性癖充足を行えるとなる。

「性癖A/性癖A/性癖B」のように性癖を重複して
取得している場合、あるシーンで性癖Aの充足を行った際、
2回分の充足を宣言したと扱ってもよいし、
1回分に留めて別シーンで残る1回分の充足を行ってもよい。

麻薬を吸う +3D10

麻薬を吸い、その悪魔の快楽に
満たされる事でリビドーが上昇する。


以下の変動条件に合う行動を行い、リビドーの取得宣言を行う事で宣言できる。
それぞれシーン中に1回のみ適応される。
変動条件 リビドー変動値 変動説明
恍惚に浸る +1D10

[恍惚]状態で身を包む快楽に浸り、リビドーが上昇する。

酒を飲む +1D10

酒を飲み、アルコールがもたらす
高揚感に浸る事でリビドーが上昇する。

香草を嗅ぐ +1D10

香草を吸い、その甘美な香りに
満たされる事でリビドーが上昇する。


リビドーが変動条件が満たされた場合、指定の変動が自動的に適応される。
変動条件 リビドー変動値 変動説明
魔術行使 −消費値

魔術を行使し、発動の成否に関わらず、
リビドーが自動的に消費値だけ低下する。

睡眠不足 −1D10

登場したシーンを[衰弱(睡眠)]の状態で終了した場合、
リビドーが自動的に低下する。

空腹 −1D10

登場したシーンを[衰弱(飢餓)]の状態で終了した場合、
リビドーが自動的に低下する。

二日酔い −1D10

登場したシーンを[泥酔]の状態で終了した場合、
リビドーが自動的に低下する。

アル中 −2D10

[薬物中毒(酒)]の状態で
1フェイズ中、1回も酒を飲めないまま
フェイズが終了した場合、リビドーが自動的に低下する。

ヤク中 −3D10

登場したシーンにて、[薬物中毒(麻薬)]の状態で
1回も麻薬を吸えないままシーン終了した場合、
リビドーが自動的に低下する。

 
リビドー値 侵食度 侵食による影響
1〜49  魔女

魂が奈落との境界を覗いている。
外観などに変化はないが、 臆病な者や
慎重な者は魔女を見て本能的にやや身を竦める。

 50〜99 魔人

魂と奈落が深く繋がり始めている。
魔女の影に奈落の異形の気配が蠢き始める。
魔女をよく知る者に崇拝、あるいは危険視、敵視される。

[器用][機敏][体格]いずれかの能力を
使用する判定に受けるボーナスが+10となる。

100〜139 妖魔

魂と奈落が殆ど繋がっている。
魔女の周囲に奈落の異形の影が現れ始める。
姿を一般人に目撃され、それを放置した場合、
通報による[幸運判定]にて、[−20]のペナルティを受ける。

[器用][機敏][体格]いずれかの能力を
使用する判定に受けるボーナスが+20となる。

140〜 魔族

魂と奈落が完全に繋がっている。
魔女の姿の一部が一時的に異形のものとなり、
姿を一般人に目撃され、それを放置した場合、
通報による[幸運判定]にて、[−40]のペナルティを受ける。

[器用][機敏][体格]いずれかの能力を
使用する判定に受けるボーナスが+30となり、
[奈落判定]は自動的に失敗する。

 

 

魔術一覧 
原罪の庇護  憤怒 怠惰 傲慢 暴食 色欲 強欲 嫉妬  ページトップ
箱庭の扉
消費値:0
距離:なし 範囲:術者
幸運:修正なし 任意解除:不可
効果

 太陽が沈んだ時間でのみ発動できる。この魔術の発動は自動的に成功し、サバトハウスへと転移できる。対象が手を握った他者も転移できる。サバトハウスから戻ってくる際は、転移した場所へと帰還する。この魔術の発動には、連続した10カウントの消費が必要となる。なお、「従者」や「騎獣」も転移可能かどうかはGMが裁定する。

重き瞼
消費値:5
距離:なし 範囲:術者
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 対象に対して、眼を閉じていたり、あるいは視覚が機能していなくとも、通常通り視覚があるものとして扱わせ、さらに暗闇による不可視を無効化する。これはシーン終了時まで、効果が持続し、効果の適応、不適応を切り替える事ができる。これは任意解除とは扱わない。

 
見えざる手
消費値:5 
距離:0PT 範囲:アイテム1つ
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 対象とするアイテムは自身が所有権を持つものでなければならない。また、このアイテムは従者を含む。シーン終了時まで、対象の現在地を把握する事ができる。発動時、消費値を10増加、判定修正に−10を適応する毎に、持続時間が1フェイズ終了時までに延長される。アイテムが消費されたり、破壊(殺害)されると効果は解除される。この魔術を発動中は再発動できない。

闇の従者
消費値:5
距離:なし 範囲:術者
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 対象は小動物1匹を使い魔として自由に使役し、使い魔の視覚と聴覚を任意に共有できる。この効果はアフタープレイまで持続し、使い魔の命令は思考で可能となる。命令の際の距離は問わないが、使い魔が死亡すると解除される。使い魔の耐久点は1点、防護は0点、狂気判定に自動的成功し、狂気を無効化し、正気点は無限となる。

 
偽りの姿
消費値:5
距離:なし 範囲:術者
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 自身の姿をエネミー「キャット」「ドッグ」「クロウ」のいずかに変異させ、変異した動物の特性と武装と防具を得る(能力値は変動しない)。その際、装備品は解除され、所持品は全てその場に落ちる。さらに効果中は重量5までの所持品1個のみしか所持できない。また、人間の言葉を発する事もできなくなる。この効果は恒久的に持続する。

空の階段
消費値:5
距離:なし 範囲:術者
幸運:−10 任意解除:可能
効果

 対象は「飛行状態]となり、移動する際、通常の2倍の距離まで移動できるようになる。この効果はシーン終了時まで持続し、効果が終了すると、ゆっくりと降下しはじめる。これにより、落下して地面に激突する事はない。

 
檻の綻び
消費値:5 
距離:0〜5PT 範囲:個人
幸運:−10 任意解除:可能
効果

 対象の耐久点を1点減少させ、痛打点「1D10÷2」のショックを与える。もしくは、対象の耐久点を1点減少させ、痛打点1のショックを与えた上で、対象の片腕、あるいは脚部を損傷(腕狙いA相当/足狙いA相当)させる。この魔術において、対象の防具の防御力は無効化され、傷口は術者の任意に指定できる。

壊れぬ檻
消費値:5 
距離:0〜5PT 範囲:個人
幸運:−5 任意解除:可能
効果

 発動後に対象の耐久点が減少する際、その減少を1点軽減し、ショックを与える痛打点を1点軽減する。同時に、対象の片腕や脚部が受ける損傷(腕狙い@A相当/足狙い@A相当)を無効化する。対象は効果の発動の有無を任意に指定できる。これはシーン終了時まで効果が持続し、効果が発動すると解除される。

 
檻の再生
消費値:5 
距離:0〜5PT 範囲:個人
幸運:−5 任意解除:可能
効果

 対象の減少した耐久点を1点回復させる。もしくは、損傷し失われた片腕、あるいは脚部を修復できる(腕狙いB相当/足狙いB相当)。

黒山羊の暇つぶし
消費値:140 
距離:なし 範囲:なし
幸運:−40 任意解除:不可
効果

 任意の黒山羊をその場に呼び出し、1つだけ願い事を叶えてもらう。ただし、叶えるかどうかはGMの任意となる。願いを叶えた場合、黒山羊は帰還する。シナリオ中に既に[黒山羊の暇つぶし]が発動していた場合、この魔術の発動判定は自動的に失敗するが、その場合[消費値]は「0」となる。

  
憤怒の烙印  原罪の庇護 怠惰 傲慢 暴食 色欲 強欲 嫉妬  ページトップ
鋼の狂乱
消費値:5 
距離:なし 範囲:術者
幸運:修正なし 任意解除:不可
効果

 シーン終了時まで、自身の攻撃力を+1、[命中判定]と[筋力判定]に[+10]のボーナスを与え、同時に防御力と被痛打点が−1される。また、[知恵]と[意思]を使用する判定に[−10]のペナルティを与える。

誇りの蹂躙
消費値:5 
距離:0〜5PT 範囲:個人
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 シーン終了時まで、対象は[奈落判定]を除く、意思を使用する判定に[−10]のペナルティを得る。発動時、消費値を10増加、判定修正に−10を適応する毎に、与えるペナルティが加算されていく(最大で−30)。

 
天の水挿し
消費値:10 
距離:0〜10PT 範囲:2PT以内
幸運:−10 任意解除:可能
効果

 対象範囲に存在する空間に豪雨を降らせる。これは屋内でも発動でき、この場合は起点に小さな嵐を作り出す。これにより対象が受けている[火達磨]の状態は解除され、所持品も含めてずぶ濡れになる。発動すると[集中]状態(判定ボーナスなし)となり、集中している限り、効果が持続する。

風の戦槌
消費値:10
距離:0〜4PT 範囲:1PT以内
幸運:−10 任意解除:可能
効果

 範囲内の空間に存在する者は、術者が任意に指定した方向に「1D10÷2」PTだけ封鎖を無視して強制移動させ、[転倒]状態を付与する。この時、移動させる方向は全て同じとなり、1D10は一括でも個別でもよい。

 
喪失の確信
消費値:15
距離:0〜4PT 範囲:個人
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 対象は[狂気判定]を行い、失敗時はシーン終了時まで、[疑心暗鬼]の狂気に蝕まれる。また、この狂気によって減少した[正気点]は効果が終了すると自動的に回復する。

不屈の執念
消費値:15
距離:なし 範囲:術者
幸運:−20 任意解除:可能
効果

 この魔術は発動に必要とするカウントを1軽減できる。1シーン中、対象は[体力判定]、[意思判定]、[狂気判定]に+5のボーナスを受ける。さらに、被痛打点が−1され、負傷によって[耐久点]が0になった際、[重症]にならずに[耐久点]1点まで即座に回復する。この回復効果が発動した場合、「不屈の執念」の効果は解除される。この魔術は1フェイズに1回のみ発動を試みる事ができる。

 
 
炎の舞踏
消費値:30
距離:0〜4PT 範囲:0PT以内
幸運:−20 任意解除:可能
効果

 対象範囲に存在する全ての者を[火達磨]の状態にする。この時に出た火は延焼し、延焼して起こった火事は任意解除で鎮火させる事はできない。この[火達磨]は通常の手段で解除ができる他、任意解除でも個別に鎮火できる。この魔術は1シーンに1回のみ発動できる。

狂戦士の宴
消費値:30
距離:シーン全域 範囲:距離全域
幸運:失敗確定 任意解除:可能
効果

 シーン終了時まで、範囲内の任意の対象全ての[耐久力]を最大値、現有値共に+1させ、同時に被痛打点を−1する。この魔術は1シナリオに1回のみ発動を試みる事ができる。

 
 
境界の招き:ブーロー
消費値:120
距離:0〜10PT 範囲:なし
幸運:失敗確定 任意解除:不可
効果

 月を「新月」の状態にし、奈落の住人「ブーロー」を1体この世界に呼び込む。現れる場所は射程距離内で指定できる。ブーローは己の意のまま行動する。太陽が昇るとブーローは奈落へ戻り、境界も元の状態に閉ざされる。この魔術は太陽が沈んだ時間帯で発動可能となり、自然な新月時では[消費値]が半減する。シナリオ中に既に[境界の招き:◯◯]が発動されていた場合、この魔術の発動判定は自動的に失敗する。

 
怠惰の烙印  原罪の庇護 憤怒 傲慢 暴食 色欲 強欲 嫉妬  ページトップ
優しき鞭入れ
消費値:5 
距離:0〜4PT 範囲:個人
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 対象に対して、術者が望んだ事を1回叶えさせる。ただし対象に実現可能な事でなければならず、対象がそれを拒んだ場合、対象は[意思判定]に成功すればそれを拒否できる。また、1フェイズが経過するか、願いを叶えさせると効果は終了する。対象はこの魔術で操られているという自覚症状はなく、効果終了後も命令を自身の意思で行ったと思い込む。

三日月の影
消費値:5 
距離:0PT 範囲:距離内任意
幸運:−10 任意解除:可能
効果

 最大5名までの対象を異次元に転移させる。対象は任意タイミングで帰還できる(術者から近接距離範囲の任意位置に[行動済み]で帰還する)。異次元は「共同住宅の自宅」相当で、内装は任意だが飲食物はない。対象は術者から10PTまでの光景を窓から確認できる。この魔術は同意対象のみ効果発動する。術者が対象時、窓の光景は転移場所を起点とし、帰還場所は転移現場となる。障害物があれば、最寄りの開けた空間に転移される。

 
隙間潜り
消費値:10
距離:なし 範囲:術者
幸運:−10 任意解除:可能
効果

 この魔術は通常「1カウント」での発動はできない。対象を「装備品」「所持品」ごと30PT以内の地点に瞬間転移させる。ただし、空中に転移させる事は出来ず、転移先に障害物などがある場合は、転移指定先の空間から最寄の余裕のある空間に転移する。行使時、消費値を+30、さらに「発動判定」に「無理難題(判定修正:−40)」のペナルティを負う事で、「1カウント」での発動が可能となる。なお、「従者」「騎獣」「インテリア」は転移させる事はできない。

 
白き従者
消費値:10(特殊)
距離:0 範囲:1PT以内(死体)
幸運:−20 任意解除:可能
効果

 範囲内に存在する任意の対象(人間の死体)を、1時間要する儀式にて異形「スケルトン」に変化させ、恒久的に支配下に置く。対象の死体は白骨化していなくともよい。死体に欠損がある場合、欠損したスケルトンとなる。術者は2PT以内ではスケルトンを意のまま操れるが、3PT以上離れると新たな命令を受け付けなくなる。使役者が死亡するとスケルトンはただの白骨となる。スケルトンの最大作成数は[最大正気点]と同数となり、消費値は「作成数×10」となる。

 
 
水鏡の従者
消費値:15
距離:0PT 範囲:所持する[胎児の石]
幸運:−10 任意解除:可能
効果

 この魔術の発動には[アイテム:胎児の石]の所持が必要となる。[胎児の石]を異形「シャドウ」に変化させ、それに意識を移し、以後は「シャドウ」の体で行動できる。効果中、本体は[気絶]の状態として扱い、本体あるいは「シャドウ」の耐久点が0になるか、シナリオが終了すれば、この魔術の効果は自動的に解除される。解除時、[胎児の石]は失われる。

菌の羽布団
消費値:15
距離:0〜10PT 範囲:0PT以内
幸運:−20 任意解除:可能
効果

 魔術に抗う手段を持たない、範囲内の任意の対象すべてを「軽い病気」の状態にさせる。この病気は体液感染する。術者は病気を解除する対象を任意に(ある個人を除いて全てを解除等)選択できる。この時、二次感染した者たちの病気も解除できる。この魔術は1フェイズに1回のみ発動できる。

 
善意の牢獄
消費値:30 
距離:シーン全域 範囲:距離全域
幸運:失敗確定 任意解除:可能
効果

 魔術に抗う術のない、範囲内の任意の対象の人間関係全てを、以後、独善的な「干渉」に上書きする。対象は効果中に術者を[捕捉]した際、術者を極度に心配するストレスで「機能障害」の狂気を発症する(正気点は低下せず、術者を[未捕捉]にすればその場は解除される)。対象は効果の自覚を持たない。上記の関係上書きと狂気は魔術解除時まで持続する。任意解除時、術者は効果を解除する対象を任意に選択できる。この魔術は1シナリオに1回のみ発動を試みる事ができる。

無垢なる従者
消費値:30 
距離:0PT 範囲:所持する[胎児の石]
幸運:−40 任意解除:可能
効果

 この魔術の発動には[アイテム:胎児の石]の所持と2時間の儀式が必要となる。儀式にて[胎児の石]を異形「ゴーレム」に変化させ恒久的に支配下に置く。ゴーレムは0PT内であれば術者の意のまま操れるが、1PT以上離れると新たな命令を受け付けなくなる。使役者が死亡してもゴーレムは最後の命令を実行し続ける。ゴーレムの最大使役数(最大対象数)は1体となる。解除時、[胎児の石]は失われる。

 
境界の招き:ファンガス
消費値:80 
距離:0〜10PT 範囲:なし
幸運:失敗確定 任意解除:不可
効果

 月を「新月」の状態にし、奈落の住人「ファンガス」を1体この世界に呼び込む。現れる場所は射程距離内で指定できる。ファンガスは己の意のまま行動する。太陽が昇るとファンガスは奈落へと戻り、境界も元の状態に閉ざされる。この魔術は太陽が沈んだ時間帯で発動可能となり、自然な新月時では[消費値]が半減する。シナリオ中に既に[境界の招き:◯◯]が発動されていた場合、この魔術の発動判定は自動的に失敗する。

 
傲慢の烙印  原罪の庇護 憤怒 怠惰 暴食 色欲 強欲 嫉妬  ページトップ
獅子の威厳
消費値:5 
距離:0〜5PT 範囲:個人
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 シーン終了時まで、対象は[奈落判定]を除く、意思を使用する判定に[+10]のボーナスを得る。発動時、消費値を10増加、判定修正に−10を適応する毎に、得られるボーナスが加算されていく(最大で+30)。

虚飾の王
消費値:5 
距離:なし 範囲:術者
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 対象はシーン終了時まで、権力レベルが+1される。発動時、消費値+20、判定修正−10を適応する事で、権力レベルをさらに+1できる。

 
永遠の扉
消費値:10 
距離:なし 範囲:術者
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 対象を不老長寿の存在へと変化させ、自身の年齢外見を実年齢以下の範囲で自由に指定でき、さらに効果中は老化しなくなる。この効果は恒久的に持続する。任意解除した場合、実年齢相応の肉体に戻り、不老であった頃に過ごした年月も実年齢に加算されると扱う。老化しない事に気づかれた場合、その者を放置すると通報される。

虚ろな欺瞞
消費値:10 
距離:0〜2PT 範囲:個人
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 対象の記憶にある一つの事柄を恒久的に上書きさせる。上書き内容はGMが許可すれば適応される。以後、対象は上書きされた記憶が真実の記憶として思い込み、術を受けている自覚を持たない。この記憶操作は対象の正気点が減少時に、対象が「−40」のペナルティを受けた「意思判定」を行い、成功時に消滅する。また、この魔術は、既に効果中の対象には無効となる。

 
虫食う安寧
消費値:15 
距離:0〜4PT 範囲:個人
幸運:−5 任意解除:可能
効果

 対象は[狂気判定]を行い、失敗時は1日の間、[恐慌状態]の狂気に蝕まれる。ただし、恐慌が発症する条件となるのは術者の存在を視認した時、あるいは術者から何かしらのコンタクトがあった場合のみとなる。この狂気によって減少した[正気点]は効果が終了、あるいは任意解除されると自動的に回復する。

蜘蛛の糸
消費値:15 
距離:0〜2PT 範囲:個人の死体
幸運:−40 任意解除:不可
効果

 [死亡]状態の対象を蘇生させる。蘇生した対象は四肢も再生し完全な健康体となるが、[狂気判定]を即座に5回行う必要があり、全ての[狂気判定]に失敗した上で正気点が0以下となった場合、対象は「リビングデッド」となる。死体の損壊(不足)部位によって[発動判定]に以下のペナルティを受ける。(頭部:−40、胴体:−20、片腕:−5、腰:−20、片足:−5)分散した複数の部位に魔術を発動させても対象が増殖する事はない。なお、腐敗は損壊と扱う。

 
風の雪崩
消費値:30 
距離:シーン全域 範囲:距離全域
幸運:−20 任意解除:可能
効果

 魔術に抗う術のない、範囲内の任意の対象すべてに、一つの事柄を真実味のある噂として記憶にすり込む。対象はその噂を得た場所を、この魔術の対象となった者1人から聞いたと思い込み、噂を流した対象も確かに伝えたと思い込み、自らが魔術の対象となった自覚を持たない。この噂はシナリオ終了時に消え失せる。この魔術は1シナリオに1回のみ発動を試みる事ができる。

弱みの粗探し
消費値:30 
距離:シーン全域 範囲:距離全域
幸運:失敗確定 任意解除:可能
効果

 魔術に抗う術のない、範囲内の任意の対象の人間関係全てを、権力闘争の相手とする「対抗」に上書きする。対象は術者を[捕捉]した際、強烈な威圧感による「恐慌状態」の狂気を発症する(正気点は低下しない)。対象は効果の自覚を持たない。上記の関係上書きと狂気は魔術解除時まで持続する。任意解除時、術者は効果を解除する対象を任意に選択できる。この魔術は1シナリオに1回のみ発動を試みる事ができる。

 
境界の招き:ドレイク
消費値:120 
距離:0〜10PT 範囲:なし
幸運:失敗確定 任意解除:不可
効果

 月を「新月」の状態にし、奈落の住人「ドレイク」を1体この世界に呼び込む。現れる場所は射程距離内で指定できる。現れたドレイクは術者に協力的であり、強制力はないが、1つの要請を受けてくれる。ただし要請を叶えた後はドレイクは自由に活動し始める。太陽が昇るとドレイクは奈落へと戻り、境界も元の状態に閉ざされる。この魔術は太陽が沈んだ時間帯で発動可能となり、自然な新月時では[消費値]が半減する。シナリオ中に既に[境界の招き:◯◯]が発動されていた場合、この魔術の発動判定は自動的に失敗する。

 
暴食の烙印  原罪の庇護 憤怒 怠惰 傲慢 色欲 強欲 嫉妬  ページトップ
化粧の灰かぶり
消費値:5 
距離:0PT 範囲:術者
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 対象に術者が望む[魅力]を一種類付与する。消費値を+10、判定修正を−10する毎に、さらに付与する魅力を追加できる(最大3種類)。この魔術はフェイズ終了時まで効果が持続する。

未踏の咲花
消費値:5 
距離:なし 範囲:術者
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 対象に術者が望む[性癖]を一種類付与する。消費値を+10、判定修正を−10する毎に、さらに付与する性癖を追加できる(最大3種類)。この魔術はフェイズ終了時まで効果が持続する。

 
飢餓の衝動
消費値:10 
距離:0〜4PT 範囲:個人
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 対象を飢餓による[衰弱]状態に変化させる。対象が既に飢餓の[衰弱]状態にある場合、対象は−20のペナルティを受けた[意思判定]を行い、失敗すると、最も手早く食料を得るための行為(略奪等)を衝動的に行う。この魔術で与えられた[衰弱]は食事を取るか、1シーンが経過すると自動的に解除される。

井戸からの誘い
消費値:10 
距離:0〜5PT 範囲:個人
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 対象がその場で持っている最も強い欲望を増幅させ暴走させる。特に欲望が定まっていない場合、優先度の高い[性癖]を満たそうとする。これにより対象はその欲望を満たすための行為を衝動的に実行する。対象は実行直前に自制のための「困難(判定修正:−20)」な[意思判定]を行う。これに成功すると実行を踏みとどまれる。シーンが終了する、あるいは欲望を達成するか自制に成功すると解除される。

 
過敏な欲望
消費値:15 
距離:0〜5PT 範囲:個人
幸運:−5 任意解除:不可
効果

 シーン終了時まで、対象は何かしらの欲求を満たした際、満足感やそれによる快楽、そしてそれらが満たされぬ不満を通常より非常に強く感じる。これにより、「リビドーの取得と減少の条件」で指定された条件で取得するリビドー値が+1D10され、あらゆるリビドーの減少値が倍増する。また、被痛打点が+1される。

逆さまの砂時計
消費値:15 
距離:0〜4PT 範囲:個人
幸運:−10 任意解除:可能
効果

 対象は[狂気判定]を行い、失敗すると[幼児退行]の狂気に蝕まれる。この狂気によって減少した[正気点]は効果が終了、あるいは任意解除されると自動的に回復する。この魔術は1シーンに1回のみ発動できる。

 
森の暴君
消費値:30 
距離:なし 範囲:術者
幸運:失敗確定 任意解除:可能
効果

  対象は異形エネミー「ワーウルフ」の異能「獣人」を得る。「武器:牙」「武器:爪」「防具:毛皮」を自動的に装備する。人狼の外見の度合いは任意に調節できる(狼の耳、牙、爪、一部を覆う毛皮、尻尾以外は人のまま等)。太陽が沈んでいる時間に発動すると[消費値]が−20される。アフタープレイまで効果が持続する。1フェイズに1回のみ発動を試みる事ができる。「偽りの姿」と「夜の暗君」の効果中は発動できない。

夜の暗君
消費値:30 
距離:なし 範囲:術者
幸運:失敗確定 任意解除:不可
効果

 対象は異形エネミー「ヴァンパイア」の異能「吸血鬼」「踏み越えの代償」を得る。「武器:牙」を自動的に装備し、[魅力:病的な影]を自動的に得る。太陽が出ている時間に発動すると[消費値]が+20される。アフタープレイまで効果が持続する。1フェイズに1回のみ発動を試みる事ができる。「森の暴君」の効果中は発動できない。

 
境界の招き:ジャイアント
消費値:100 
距離:0〜10PT 範囲:距離全域
幸運:失敗確定 任意解除:不可
効果

 月を「新月」の状態にし、奈落の住人「ジャイアント」を1体、この世界に呼び込む。現れる場所は指定できる。ジャイアントは己の意思のまま行動し、太陽が昇るとこれらの異形達は奈落へと戻り、境界も元の状態に閉ざされる。この魔術は太陽が沈んだ時間帯で発動可能となり、自然な新月時では[消費値]が半減する。シナリオ中に既に[境界の招き:◯◯]が発動されていた場合、この魔術の発動判定は自動的に失敗する。

 
色欲の烙印  原罪の庇護 憤怒 怠惰 傲慢 暴食 強欲 嫉妬  ページトップ
穢れた聖餐
消費値:5 
距離:なし 範囲:術者
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 対象の体液を栄養豊富にする。効果中、何かしらの「衰弱」状態にある個人が術者の体液を自発的に飲めば、受けている全ての「衰弱」を解除できる。その際、体液は流れる程度の量が必要となる。魔術は1シーン持続するが、個人の衰弱を解除すると魔術は解除される。また、1シナリオに[最大耐久点]の回数だけ発動できる。

花嫁の抱擁
消費値:5 
距離:0PT 範囲:個人
幸運:−5 任意解除:可能
効果

 対象の性別を任意に変更する。その際、性差による外見・声の変更も行われる。対象が妊娠している場合、魔術の対象とならない。また、対象が発動後に妊娠すると、胎児を出産・あるいは堕胎しない限り、任意解除は不可となる。GMは対象の状況によって変化は無理があるとして発動を無効化すると裁定してもよい。効果は、恒久的に持続する。

 
素晴らしい噂
消費値:10 
距離:0〜2PT 範囲:個人
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 対象へ様々な噂が自然に集まり、その噂によって、対象が最も強く「欲情」あるいは「慕情」を抱いている相手の居場所の方角と距離が把握できる。GMは、対象に上記の相手が全く居ない場合、その対象となりうる他者の場所を把握できると裁定してもよい。この魔術はフェイズ終了時まで効果が持続する。

裸身の心
消費値:10 
距離:0〜5PT 範囲:個人
幸運:−10 任意解除:可能
効果

 術者は[捕捉]状態の対象と言葉で意思の疎通が行える。この時、術者は伝える言葉を選べるが、対象は秘匿したい言葉を覗かれる。心を覗くだけなら、対象はこの効果を自覚できない。これによりGMは対象が術者に対して敵意ある判定を行う際、任意にペナルティを与えてもよい。この効果はフェイズ終了時まで持続する。ただし、対象との距離が5PTを超えて離れると効果は中断され、5PT以内に戻れば自動的に復帰する。発動時に、消費値を+10する事で、中断されずに持続する距離を10PT以内に延長できる。

 
言い寄り魔の囁き
消費値:15 
距離:0〜2PT 範囲:個人
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 対象は術者に対して、最愛の恋人もしくは最愛の家族と同質の愛情をフェイズ終了時まで持ち続ける。これによって簡単なお願いをできるようになる。ただし命令の強制はできない。対象は魔術の自覚症状はないが、効果中の記憶は残るため、対象に対する術者の行動によっては、魔術の使用に気づかれ、通報される。

運命の鐘
消費値:15 
距離:0〜4PT 範囲:個人
幸運:−10 任意解除:可能
効果

 対象は[狂気判定]を行い、失敗時の狂気が[色情狂い]に固定される。この時、[色情狂い]によって対象が抱く理想像は術者が任意に指定し、対象は指定の理想像を術者に重ねる。この効果による狂気はシナリオ終了時まで持続し、対象が他の狂気に陥るか、任意解除されると解除される。この魔術によって減少した[正気点]は、効果が失われると自動的に回復する。この魔術は1フェイズに1回のみ発動を試みる事ができる。

 
袋小路の想い人
消費値:30
距離:なし 範囲:術者
幸運:−10 任意解除:可能
効果

 対象が「欲情」あるいは「慕情」の関係を結んでいる者1人の現在の[耐久点]と[正気点]、そして居る方角を、距離を無視して把握できる。この時、関係の相手も術者に「欲情」あるいは「慕情」の関係を結んでいた場合、相手の視界と聴覚にある光景や音を把握できる。この時、相手は効果に自覚を持たない。シナリオ終了時まで効果が持続し、関係の相手が死亡すると解除される。この魔術は1シナリオに1回のみ発動を試みる事ができる。

染めあう世界
消費値:30 
距離:シーン全域 範囲:距離全域
幸運:失敗確定 任意解除:可能
効果

 魔術に抗う術のない、範囲内の任意の対象の人間関係全てを、性愛対象には「欲情」、非性愛対象には性愛対象を巡る「対抗」の関係に上書きする。対象は術者を[捕捉]すると、術者を理想と重ね合わせる「色情狂い」の狂気を発症する(正気点は低下しない)。対象は効果の自覚を持たない。上記の関係上書きと狂気は魔術解除時まで持続する。任意解除時、術者は効果を解除する対象を任意に選択できる。この魔術は1シナリオに1回のみ発動を試みる事ができる。

 
 
境界の招き:リリム
消費値:60
距離:0〜10PT 範囲:なし
幸運:失敗確定 任意解除:不可
効果

 月を「新月」の状態にし、奈落の住人「リリム」を1体この世界に呼び込む。現れる場所は射程距離内で指定できる。現れたリリムは術者に友好的で、強制力はないが、お願いを1つ聞いてくれる。そのお願いを叶えた後、リリムは自由に活動し始める。太陽が昇るとリリムは奈落へと戻り、境界も元の状態に閉ざされる。この魔術は太陽が沈んだ時間帯で発動可能となり、自然な新月時では[消費値]が半減する。シナリオ中に既に[境界の招き:◯◯]が発動されていた場合、この魔術の発動判定は自動的に失敗する。

 
強欲の烙印  原罪の庇護 憤怒 怠惰 傲慢 暴食 色欲 嫉妬  ページトップ
唾付けの糸
消費値:5 
距離:0〜5PT 範囲:物体1個
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 対象の物体は無生物でも生物でも異形でも構わない。魔術発動後、術者は対象となった物体の存在する方角と距離をどれだけ離れていても把握出来る。この効果はアフタープレイまで維持される。対象が破壊(殺害)されたりして失われると効果は解除される。

  
千里眼
消費値:5 
距離:なし 範囲:術者
幸運:修正なし 任意解除:不可
効果

 対象が視覚で捉えた10PT以内の景色について、意識的かつ詳細に確認したい視覚情報を完璧に把握する。発動すると[集中]状態(判定ボーナスなし)となり、集中している限り、効果が持続する。

  
 
ホレのご褒美
消費値:10 
距離:なし 範囲:術者
幸運:−5 任意解除:可能
効果

 対象の現有財力点を1点増加させる。この時最大財力点を超えてもよいが、次シナリオに持ち越す事はできない。発動時、消費値を+5、判定修正に−5を加える毎に、財力点がさらに1点ずつ増加される(最大6点)。魔術で得た財力は本物として扱う。1フェイズに1回発動できる。任意解除時、増加した財力点を支払っていた場合、取引相手が受け取った財力点は失われる。

仮面の魔粧
消費値:10
距離:なし 範囲:個人
幸運:−10 任意解除:可能
効果

 対象の持つ任意の「魅力」1種類を奪う。対象は指定の魅力を失い、術者はその魅力を新たに得る。消費値を+10する毎に、奪う魅力を追加できる(最大3種類)。この魔術はフェイズ終了時まで効果が持続する。

 
俯瞰の迷宮図
消費値:15 
距離:なし 範囲:術者
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 視覚を介さず、周囲10PT以内の空間そのものの景色を、色彩のある光景として脳内に得る。発動すると[集中]状態(判定ボーナスなし)となり、集中している限り、効果が持続する。

永遠の借り物
消費値:15 
距離:0〜4PT 範囲:個人
幸運:−5 任意解除:不可
効果

 対象が所持、あるいは装備している装備品あるいは所持品を一つ、自身の所持品として奪う。この時、武具を指定しており、かつ自身がそれを装備できる条件を満たしていれば、即座に装備できる。ただし、奪ったアイテムによって重量オーバーになる場合、奪ったアイテムは所持品に入らず、術者の足元へと落ちる。奪うものに財産点も指定できるが、一度に1点までとなる。奪ったものは次回シナリオへ持ち越す事はできない。この魔術は1シーンに1回のみ発動を試みる事ができる。

   
勝手知ったる他者の鍵
消費値:30
距離:なし 範囲:術者
幸運:−5 任意解除:可能
効果

 1シーン中、術者が触れた扉や窓、門を閉ざしている鍵を解錠し、任意でその扉等を自動的に開かせる。これは南京錠などの機械式や、関貫や重しなどの原始的な鍵にも適応され、人力で門を抑えこんで閉ざしている場合も、其れを無視して強引に開門させる事ができる。解錠や開門の音は、[知恵判定]に成功する事で無音にできるが、その場合、開ききるまで時間を消費する。基本として「窓:2カウント」扉:4カウント」「門:6カウント」「城門:5カウント」となり、大きさによって時間は変動する。

謂れなき恩義
消費値:30 
距離:シーン全域 範囲:距離全域
幸運:失敗確定 任意解除:可能
効果

 魔術に抗う術のない、範囲内の任意の対象の人間関係全てを、「貸借(相手に貸しがある)」に上書きする。対象は術者を[捕捉]すると、術者に弱みから搾取されるのではという「疑心暗鬼」の狂気を発症する(正気点は低下しない)。対象は効果の自覚を持たない。上記の関係上書きと狂気は魔術解除時まで持続する。任意解除時、術者は効果を解除する対象を任意に選択できる。この魔術は1シナリオに1回のみ発動を試みる事ができる。

 
境界の招き:コボルト
消費値:40 
距離:0〜10PT 範囲:なし
幸運:失敗確定 任意解除:不可
効果

 月を「新月」の状態にし、奈落の住人「コボルト」を2体、この世界に呼び込む。現れる場所は射程距離内で指定できるが、一括呼び出しとなる。コボルトは己の意思のまま行動するが、金、銀、鉄、銅などが多く存在する場所を教えるとそこへ向かう。太陽が昇るとコボルトは奈落へと戻り、境界も元の状態に閉ざされる。この魔術は太陽が沈んだ時間帯で発動可能となり、自然な新月時では[消費値]が半減する。シナリオ中に既に[境界の招き:◯◯]が発動されていた場合、この魔術の発動判定は自動的に失敗する。

  
嫉妬の烙印  原罪の庇護 憤怒 怠惰 傲慢 暴食 色欲 強欲  ページトップ
失せたる触れ合い
消費値:5
距離:0PT 範囲:個人
幸運:修正なし 任意解除:可能
効果

 対象の術者が望む[性癖]を剥奪する。一度に性癖を最低1種類、最大3種類まで剥奪できるが、剥奪する種類の数だけ判定修正に−10のペナルティが重複していく。この魔術はフェイズ終了時まで効果が持続する。

悦びの喪失
消費値:5 
距離:0〜5PT 範囲:個人
幸運:−5 任意解除:不可
効果

 対象の欲求の満足度を瞬間的に著しく低下させ、リビドー値を−3D10させる。発動時、消費値+10、判定修正をさらに−10させる事で、リビドー減少値を−4D10に出来る。この魔術は同一対象に対して同じフェイズで再発動できない。

 
鏡よ鏡
消費値:10 
距離:なし 範囲:術者
幸運:−10 任意解除:可能
効果

 対象は眼前に等身大の魔法の鏡を作り出し、自身が滞在している拠点において、ある一種の事柄に付いて最も優れている人物は誰かと鏡に問える。回答は、該当する人物の世間に最も認知されている姿と名前が鏡に映り出され、必要と有らば鏡自らが喋って教えてくれる。回答を行うと魔法の鏡は霧のように消え失せる。この魔術は1フェイズに1回のみ発動を試みる事ができる。

夢見る羊
消費値:10 
距離:特殊 範囲:個人
幸運:−10 任意解除:可能
効果

 この魔術の対象は、既に本名と実際の顔と声を知っている者に限られる。また、その条件を満たせば、対象を「未捕捉」でも発動でき、その際、距離も無視できる。魔術発動後、対象は熟睡時に今現在対象自身が最も心血を注いでいる事柄に関する夢を見る。術者はそれを知れると同時に、この時に術者も熟睡していたならば、夢に介入して意思の疎通を行える。介入時は術者は任意の姿と声となれ別人と偽れるが、どの姿でも(特定はされないが)魔女と感知される。対象がこの夢から覚めれば魔術は解除される。

 
狂想蟲毒
消費値:15
距離:無視 範囲:個人
幸運:−20 任意解除:可能
効果

 この魔術の発動には[アイテム:蠱毒]の所持と、対象の顔と声を3PT以内で確認している必要がある。対象は常に術者が望む幻覚に襲われ、発動から24時間毎に[狂気判定]を行う。対象が[精神崩壊]状態になると効果と[蠱毒]は失われるが、それまでに触媒に使用した[蠱毒]を術者が所持品から外した場合、効果は即座に失われる。この魔術は1フェイズに1回のみ発動できる。

器の摩り替え
消費値:15 
距離:0PT 範囲:個人
幸運:−10 任意解除:可能
効果

 自身と対象の外見と声を、交換するように変化させる。ただし数字的な能力値は変化しない(GMは状況により財力と身分、声に関する魅力を交換しても良い)。変化しても性格や振る舞いは変化せず、変化前の状態を見知る者が[−10]のペナルティを受けた[知恵判定]に成功すれば別人だと看破できる。術者が死亡する、あるいは術者が術を解除すると効果は終了する。この時、対象が死亡しても対象は本来の姿に戻らないが、魔術の効果が解除されると対象は本来の姿へと戻る。

 
転びの縛鎖
消費値:30
距離:0PT 範囲:個人
幸運:−5 任意解除:憑依後不可
効果

 発動後に術者が死亡した際、術者の魂が対象に憑依し、乗っ取る。これにより術者の能力値は[知恵][意志][幸運]以外が対象のものへと変更される。対象を見知る者が[−30]のペナルティを受けた[知恵判定]に成功すれば、精神が別人だと看破できる。憑依後に死亡し、何かしらの手段で蘇生された場合、体は対象の魂が奪還し、術者は死亡したままとなる。憑依後に別の対象にこの魔術を行使する事は可能である。この魔術は1シナリオに1回のみ発動を試みる事ができる。

渦巻く劣等
消費値:30 
距離:シーン全域 範囲:距離全域
幸運:失敗確定 任意解除:可能
効果

 魔術に抗う術のない、範囲内の任意の対象の人間関係全てを、嫉妬からの「対抗」に上書きする。対象は術者を[捕捉]すると、術者を加害者とする「現実逃避」の狂気を発症する(正気点は低下しない)。対象は効果の自覚を持たない。上記の関係上書きと狂気は魔術解除時まで持続する。任意解除時、術者は効果を解除する対象を任意に選択できる。この魔術は1シナリオに1回のみ発動を試みる事ができる。

 
境界の招き:ファントム
消費値:80 
距離:0〜10PT 範囲:なし
幸運:失敗確定 任意解除:不可
効果

 月を「新月」の状態にし、奈落の住人「ファントム」を2体、この世界に呼び込む。現れる場所は範囲内で個別に指定できる。ファントムは己の意思のまま行動する。太陽が昇るとこれらの異形達は奈落へと戻り、境界も元の状態に閉ざされる。この魔術は太陽が沈んだ時間帯で発動可能となり、自然な新月時では[消費値]が半減する。シナリオ中に既に[境界の招き:◯◯]が発動されていた場合、この魔術の発動判定は自動的に失敗する。

戻る