村は主に農業、畜産、狩猟、漁業などの第一次産業によってなりたっており、
人口の90%である農奴が属するのもこの村となる。
貴族に選抜された中位階級が施政者の村長となり、
その家族が村長の地位を継いでいく事が基本となっている。
村長は村では高位階級を凌ぐ権力を握っており、 裁判所が存在しない小さな村では、村長が聖職者立会いの元で裁判官も務めている。
村とはいえ施政者である村長は、基本的に教団からの干渉を受けており、
諦観して悪事の共犯者となって、望む望まぬに関わらず非道に手を染める事も多い。
しかし閉鎖的な村では村民を敵にまわす事は、己の家族までも
危険に晒す事になるため、可能な限り穏便に事を済ませようとする。
外部との接触は主に市場において商人達と行われており、
彼ら行商人の持ち帰る情報を買取り領地を監視する貴族も多い。 行商人は都市部の大商人が経営する商会に属している事も多く、
村における物資の流通の権利争いは稀に流血の惨事を生む。
地方の辺境における、領主に対する反感が高い村では、
村ぐるみで魔女の親派という末期的な状況の場所も存在する。
そうした村では魔女を教団に通報しようにも様々な妨害にあう。
こうした事情から、村は教団の追っ手から逃れるために
やってきた魔女たちの拠点となっている事が多い。
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