【 集落の業者と陰謀工作 − T 】

 『神子』が実際にどのような場所で活動し、そしてそこでどのような活動が行えるのかを示したのがこの項目です。人の集う集落、集落にある施設や経済の流通、それ故に行える工作活動など、『神子』の魔女狩りの使命において大きな力となり、そして大きな敵となって立ちはだかります。

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《 集落表の見方 》

名称

 【】内の名詞が集落規模の名称となります。

流通

 商品の流通規模を示します。〈流通〉以下の〈価格〉の物品を購入できます。装飾化は、装飾後の〈価格〉が「〈流通〉+20」になるまで行えます。

商業

 店舗の多様さを示します。〈商業〉以下の〈権力レベル〉の【業者使用】を行えます。

聖堂

 枢機卿が滞在する大聖堂の有無を示します。無い場合は〈聖職者〉が1人駐在する「教会」が存在します。

概要

 道具のおおまかな説明や、特殊な効果を示します。


【 村 】 流通 : 20 商業 : 1 聖堂 : 無し

 低位階級が住まう農村です。村長が管理し、聖職者が駐在し、貴族に税を捧げます。貧しい村民達の集落故に物流は少なく、旅籠は村の酒場として機能しています。数多に存在する村は支配階級に対して重税の苦しみから敵意を抱きやすく、《魔女》の協力者が多く存在しています。その監視もかねて聖職者が駐在しているのですが、娯楽が酒しかない村にあって贅沢慣れした聖職者は堕落しやすく、宿敵の《魔女》の協力者になっている事も珍しくありません。

 珍しい旅人はおおいに歓迎しますが、定住を望むよそ者に関しては排他的で、指名手配を受けている逃亡者は村に逃げる事はあれど大概は排斥を受けて逃亡を繰り返します。


【 町 】 流通 : 60 商業 : 3 聖堂 : 無し

 交易の経由地として発展した集落です。行商人や旅人相手の商売のために村より流通や娯楽が一足飛びになっています。人の移り変わりが激しいため、目立つことを厭う逃亡者にとっては過ごしやすい場所です。それは同時に『魔女』が潜伏しやすい場所という事でもあります。町で活動する『魔女』の多くは、行き交う人の中から利用価値を見出した気相手を誘惑して協力者を増やしていきます。


【 都市 】 流通 : 80 商業 : 4 聖堂 : 有り

 町が流通の要となって発展し地域の中心となった経済都市です。荘厳な大聖堂は都市のランドマークとなっており、貴族階級や聖職者階級の邸宅も多く存在します。蛮族領域ではこの規模の都市が首都となります。都市に潜伏する『魔女』にとっては非常に危険な場所であり、故に『魔女』の出現は都市全域を揺るがす大事件の幕開けと警戒されます。


【 首都 】 流通 : 99 商業 : 9 聖堂 : 有り

 カヴェル教国の首都パンデモニウムです。あらゆる物品が流通し、商業が非常に活発です。教皇の膝下であり、その宮殿や後宮も存在します。重税にて維持されている街並みは世界一美しいとされ、同人犯罪や汚職も深刻で「世界一欲望が集う場所」とも評されます。首都を建設した開祖マモンは、腐敗を前提に「万魔殿」と命名し、「叡智は欲望に勝利する」と演説を行ったといわれます。そのため【異端査問官】が常に駐在し、その中から選びぬかれた精鋭が【聖堂警護官】として主要施設を警備しています。『魔女』が首都に姿を見せる時、それは決死隊として国家重鎮の暗殺や誘拐、大規模自殺テロを行うなど、凄惨かつ大規模な計画の元に現れます。




【 集落の業者と陰謀工作 − U 】

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《 業者表の見方 》

名称

 【】内の名詞が業者の名称となります。

権力Lv

 業者を利用する際に必要な最低限の《権力レベル》です。その証明は業者による【装備品】や【所持品】の《要権力》との比較確認を基準とします。身分を偽って利用しようとするならば、【詐称判定】を行います。

価格

 業者を利用する際に消費される《所持金》の数値です。

概要

 業者のおおまかな説明や、特殊な効果を示します。


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《 業者 − A 》

【 買物 】 権力Lv : 1 価格 : 0

 現地で流通している【武器】【防具】【道具】【乗物】の売買を現地の店々で行います。飲食店の場合、【料理品】【水】【酒】【高級酒】が売られ、その場で飲食できます。

 屋台では【料理品】が1つの価格で2つ購入できますが、それを食した際に〈目標値:80〉の【幸運判定】を行い、失敗すると「素材不明の食材」の料理品にあたったとされ、2時間後に「腐敗した料理品」を食べた時と同様の処理を行います。


【 治療申請 】 権力Lv : 2 価格 : 10

 病院に赴き、医者に患者を治療させます。《価格》は患者1人に対する治療費です。

 医者は患者の受けている全ての【損傷】に対して1回づつ【治療判定】を試みます。その際、軽減した損傷を重ねて治療はしませんし、悪化して重傷化した傷も治療しません。その代わり、治療後に残った傷には【包帯】や【添え木】が使用されます。医者の【治療判定】の〈目標値〉は「80」となります。

 医者を呼びだす場合、出張費として《価格》が「+10」されます。医者は別の最寄りの町からも呼び出せますが、到着までに時間を要する上に、出張費がさらに「+20」、合計出張費は「30」となります。


【 借金申請 】 権力Lv : 2 価格 : 特殊

 金融機関で行えます。融資を受けられ、「10〜《財力》点」分の《所持金》を借り入れます。利子は1ヶ月で1割です。

 シナリオ中は、借り受けた額の返済が成されるまで、施設再利用はできません。また、ミドルフェイズ中に返済できなかった場合、ミドルフェイズ終了時に強引な取り立てによって《命運》が「−(借金額÷10)」されます。


【 闇業者 】 権力Lv : 特殊 価格 : 特殊

 《権力レベル:0》からでも利用できる、非合法な【店】【医者】【金融機関】を利用します。非合法なそれらは【闇市】【闇医者】【闇金融】となります。【闇業者】は当然ながら隠れて活動しており、発見するためには【手配判定】か、〈目標値:25〉の【幸運判定】を行い、成功しなければなりません。【手配判定】の場合、「−《権力レベル》×10」を受けます。

 闇市では商品購入時の《価格》が倍額となり、闇医者は1人あたりの治療費が「20」となり、闇金融では、利子が「1週間に1割」となり、ミドルフェイズ中に返済できなかった場合、ミドルフェイズ終了時に強引な取り立てによって《命運》が「−借金額÷10)」されます。




【 集落の業者と陰謀工作 − V 】

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《 業者 − B 》

【 辻馬車 】 権力Lv : 1 価格 : 5

 乗り合い所にて、御者に【幌馬車】で街中の指定の場所まで送らさせます。《価格》は1人分で前払い制です。

 町から出る場合《価格》は倍額となり、片道1時間までの場所までに限られ、帰還時刻が夜6時をまわる場合は拒否されます。御者のデータは「ちんぴら」を流用します。


【 旅籠 】 権力Lv : 1 価格 : 5

 旅人向けに解放されている宿を利用します。《価格》は1人分です。厩はありますが、宿泊者が《権力レベル:3》以上でなければ、開いていても利用を拒否されます。

 宿泊者にあてがわれる部屋は2階にあり、5つのベッドと椅子と1つの丸テーブルのみが詰め込まれた相部屋か、2人分のベッドとテーブル椅子が置かれた個室です。個室を利用する場合、《価格》は倍額になります。

 宿泊費は前金制で、支払うと翌日の9時までか問題を起こすまで【賓客】と扱われます。食事は注文制ではなく、指定された時間に宿泊客全員が1階の食堂で揃って取ります。


【 旅館 】 権力Lv : 3 価格 : 10

 裕福層向けの旅館を利用します。《価格》は1人分です。厩を利用できます。

 宿泊者にあてがわれる部屋は2階より上層にあり、従者向けの部屋と主人用の部屋の2種類が用意されます。主人用の部屋は3人まで宿泊可能で、その寝具は全て【快適寝具】であり、部屋には【鍵付き箱】が1箱置かれています。従者要の部屋は5人まで宿泊可能です。従者向けの部屋は従者のみ利用可能で、従者の宿泊費は1人あたり《価格:3》となります。

 宿泊費は前金制で、支払うと翌日の9時までか問題を起こすまで【賓客】と扱われます。食事は夜と朝に従業員が部屋に運んできます。1階のロビーは酒場として利用できます。


【 警備派遣 】 権力Lv : 3 価格 : 特殊

 現地にある対象の【家】1箇所に警備員を派遣し、警備を行わせます。警備時間は「24時間単位」で指定でき、価格は「24時間×20」となります。この【官憲】は自警団であり、逮捕を行う際は官憲詰め所へ連行し、引き渡します。

 警備員が戦闘に参加する場合は【官憲】のデータを使用し、「《顔役の権力レベル》人」が派遣された警備員全員と扱います。警備員は手配から遅くとも2時間後に到着し、彼等の配置は手配者が決定できます。また、手配者は即時引き上げの命令を出する事もできます。

 警備員に発見された侵入者は、《命運》を「−その場の警備員数」する事でかろうじて発見を免れたとできます。

 警備員は警備手配者は誰かと聞かれれば【顔役】の名を答えます。それを隠して黙秘させたい場合は根回しのため【手配判定】に「−10」を受けます。しかし《権力レベル4以上》の者に聞かれれば、黙秘命令を無視して【顔役】の名を告げてしまいます。


【 傭兵雇用 】 権力Lv : 1 価格 : 特殊

 旅籠や酒場にいる【ちんぴら】あるいは【荒くれ者】を傭兵として1人雇用し、同行させます。PC全体で雇用可能な人数は【荒くれ者】は「集落の〈商業〉人」まで、【ちんぴら】はその倍数までとなります。雇用期間は「24時間単位」で指定でき、価格は24時間あたり【ちんぴら】であれば「10」、【荒くれ者】であれば「20」となります。また、前金として「総額の半額」を支払います。雇用主は傭兵の雇用をいつでも打ち切れますが、その時点で後金を支払わねばなりません。

 傭兵は裏切りや逃亡を出来うる限り自制しますが、絶対の忠義は有していません。



【 集落の業者と陰謀工作 − W 】

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《 業者 − C 》

【 劇場 】 権力Lv : 3 価格 : 3

 演劇の催し物を鑑賞します。価格は演目の鑑賞料であり、1演目の上演時間は2時間です。《権力レベル:3以上》の客は〈価格〉を「+5」する事でVIP席にて鑑賞が可能です。

 午前9時〜11時、午後2時〜4時に演目は開始し、演目開始1時間前から入場可能となります。演目の内容は様々なジャンルに分かれていますが、基本的にカヴェル教団に好意的・肯定的です。演目開始時、鑑賞するPCの代表者は〈目標値:50〉の【幸運判定】を行い、成功すると名作が、失敗すると駄作が上演されます。演目が終了すると観衆は清掃や片付けのために客席から退場となります。


【 図書館 】 権力Lv : 4 価格 : 2

 様々な蔵書が保管されている図書館を利用します。価格は入場料です。〈価格:5〉を支払う事で1冊の蔵書(重量:10)を1週間借り出せます。

 カヴェル教団に好意的・肯定的な、名高い歴史書や娯楽小説等、各分野の専門書が書架に並べられています。借りた蔵書はアフタープレイにして自動的に返却されますが、紛失した場合、ミドルフェイズ終了時に《命運》が弁償金支払いによって「−3」されます。


【 夜鷹 】 権力Lv : 1 価格 : 3

 香水ギルドに属していない娼婦・男娼を買春します。男娼を求める場合、〈目標値:集落の流通〉の【幸運判定】に成功しなければなりません。買春相手が同性の場合、〈価格〉が「+2」される上で、〈目標値:30〉の【幸運判定】あるいは【手配判定】を行い、失敗すれば利用者は同性愛者の噂が立ち、ミドルフェイズ終了時に《命運》が「−4」されます。

 利用者は任意の《性癖》1種を指定し、2時間共に過ごす事でそれを充足できます。これは安静な休息とはなりません。利用後、利用者は〈目標値:60〉の【幸運判定】を行い、失敗時はさらに【耐病判定】を行い、失敗すると病気に感染したとして《命運》が「−1」されます。


【 売春窟 】 権力Lv : 2 価格 : 10

 香水ギルドに属して娼館に住み込む市民階級の娼婦・男娼を買春します。男娼を求める場合、〈目標値:集落の流通〉の【幸運判定】に成功しなければなりません。買春相手が同性の場合、〈価格〉が「+3」される上で、〈目標値:50〉の【幸運判定】あるいは【手配判定】を行い、失敗すれば利用者は同性愛者の噂が立ち、ミドルフェイズ終了時に《命運》が「−4」されます。

 利用者は任意の《性癖》1種を指定し、2時間共に過ごす事でそれを充足でき、さらに充足時の《命運》増加値が「+1」されます。これは安静な休息とはなりません。利用後、利用者は〈目標値:75〉の【幸運判定】を行い、失敗時はさらに【耐病判定】を行い、失敗すると病気に感染したとして《命運》が「−1」されます。


【 高級娼館 】 権力Lv : 3 価格 : 20

 香水ギルドに属している支配階級の娼婦・男娼を買春します。男娼を求める場合、〈目標値:集落の流通〉の【幸運判定】に成功しなければなりません。買春相手が同性の場合、〈価格〉が「+5」される上で、〈目標値:70〉の【幸運判定】あるいは【手配判定】を行い、失敗すれば利用者は同性愛者の噂が立ち、ミドルフェイズ終了時に《命運》が「−4」されます。

 利用者は任意の《性癖》1種を指定し、2時間共に過ごす事でそれを充足でき、さらに充足時の《命運》増加値が「+2」されます。これは安静な休息とはなりません。利用後、利用者は〈目標値:90〉の【幸運判定】を行い、失敗時はさらに【耐病判定】を行い、失敗すると病気に感染したとして《命運》が「−1」されます。



【 陰謀と社会工作 − X 】

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《 業者 − D 》

【 剣闘試合 】 権力Lv : 2 価格 : 特殊

 【町】以上の規模の集落に存在する闘技場にて、剣闘奴隷の試合を観戦し、勝敗の賭け事に参加します。経費は掛け金であり「5〜50」まで指定できます。賭け参加者は〈目標値:70〉の【幸運判定】に成功すると指定額の倍額が払い戻されます。【幸運判定】の〈目標値〉は賭けに勝つ毎に「−5」されていき、「アフタープレイ」にて初期化されます。


【 トーナメント 】 権力Lv : 4 価格 : 20

 【都市】以上の規模の集落に存在する闘技場にて行われる馬上試合に参加します。トーナメントは30日に1回の頻度で開催されており、その場で開催されているかどうかはGMが決定します。試合希望者は開催日の「2〜7日」前に闘技場窓口に赴き参加希望を出し、当日朝9時までに【軍馬】あるいは【乗用馬】と、【ランス】【カイトシールド】【チュニック】【プーレトメイルアーマー】の武具一式を用意できなければ参加できません(試合の見学は市民階級も可能かつ無料です)。

 参加者は最大16人であり、1対1の勝ち抜き戦で優勝を競います。試合場は「直径20PT」で互いに「距離:10PT」から試合は始まり、どちらかが試合で負傷を1つでも負った時点で終了して、負わせた側が勝者となります。対戦相手はNPCであれば【敵対存在:人間−重装騎士】のデータを使用した騎士となります。

 試合は1日がかりで行われ、朝9時から試合ははじまり夕方5時に全ての試合が終了し6時の宴会をもって閉幕となります。宴会での食事は【飲食店】を利用するものとして扱い、トーナメント参加者は支払いが免除されます。

 賞金は3位まで支払われ、その額は「優勝:100」「2位:60」「3位:40」となります。


【 狩猟会 】 権力Lv : 4 価格 : 20

 現地集落の支配階級の集う狩猟会に参加します。狩猟会は30日に1回の頻度で開催されており、その場で開催されているかどうかはGMが決定します。参加希望者は開催日の「2〜7日」前に主催である《騎士》へ参加希望の文を出し、当日狩場到着までに自身が装備可能な「射撃武器」と【○○馬車】、それを牽く【○○馬】を用意できなければ参加できません(それらを持たぬ市民階級を従者として同行させるのは可能で、同行者1人の経費は「5」です)。

 狩猟会は1日がかりで行われ、朝9時に猟場へ到着してのち狩猟をはじめ、午後4時の集落帰還をもって閉幕となります。

 狩猟は【追跡判定】に成功後に【隠密判定】の〈判定対決〉を行い「射撃武器」での【攻撃判定】に成功する事で獲物を狩る事に成功しますが、【隠密判定】にて敗北していた場合、【攻撃判定】は獲物との〈判定対決〉となり、命中しなければ獲物には逃げられます。
                                         
獲物
(1D10)
1〜5:兎
(体格:10)
6〜8:鹿
(体格:50)
9〜10:狼
(体格:50)
対決値看破70/回避45看破70/回避40看破70/回避35



【 集落の業者と陰謀工作 − Y 】

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《 陰謀工作表の見方 》

名称

 【】内の名詞が陰謀工作の名称となります。

期間

 陰謀を手配してから結果が出るまでの期間です。期間終了時に結果が確定します。

権力Lv

 陰謀を実行するにあたり必要になる【顔役】の最低限の《権力レベル》です。

財力

 陰謀工作の実行者からの信用を得るため必要となる《財力》です。

経費

 陰謀工作を実行する際に消費される《所持金》の数値です。

概要

 陰謀工作のおおまかな説明や、特殊な効果を示します。

 目的を果たすために社会を構成する様々な人材を活用するための工作活動が《陰謀工作》です。これを行うには、工作の責任者である【顔役】と、その手足となる【参謀】が1人づつ必要で、手配時に誰がどちらを担うかを決定します。なお、【顔役】と【参謀】は同一人物が兼任可能です。

 【顔役】は《陰謀工作》の手配に必要な《権力》を持った責任者であり、工作が暴露された際、真っ先に存在が明らかになる立場です。【参謀】は【顔役】の権威下で工作を成功させるために必要な人材を手配する立場となります。

 《陰謀工作》は効果が現れるまでは数時間〜週単位の「期間」が必要となります。これを経た時に【参謀】が【手配判定】を行い、成否の結果を出します。ただし【参謀】が【手配判定】を何かしらの事情で行なえない場合は【顔役】が行います。また、【参謀】は工作の結果が判明するまで、別の《陰謀工作》の【参謀】になれません。

 判定に成功すれば工作は実ったという報告が訪れ、失敗すれば工作は無駄におわった事が報告されます。その際、陰謀が個人を対象とするものだった場合、対象は陰謀の成否関係なく自身に陰謀工作が図られた事を自覚します(誰が行ったかはわかりません)。

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《 陰謀工作 − A 》

【 人探し 】
期間 : 6時間後 権力Lv : 3 財力 : 0 経費 : 10

 行方知れずの個人の目撃情報を現地の人脈を用い収集します。これを行うには対象の「名前」「顔」「階級」いずれか1種は判明していなければならず、他2種について不明であれば【手配判定】にそれぞれ「−20」、最大で「−40」を受けます。経費は工作開始時に支払います。この時、経費をさらに「+10」する事で、判定のペナルティを「20」軽減できます(これは2回まで重複が可能です)。

 工作が成功すると、対象が現地にいるならば「対象がいるであろう、おおまかな場所」の情報を得ます。GMはこの情報を偽情報とするならば、工作者に【推測判定】を行わせ、成功すれば偽情報である事を見抜いたとして、あらためて「実際の対象がいるであろう、おおまかな場所」の情報を与えます。対象が現地にいないならば「現地から離れてから最初に向かった地名」の情報を得ます。

 なお、この工作では対象の生死は判明しません。


【 人脈調査 】
期間 : 6時間後 権力Lv : 3 財力 : 40 経費 : 20

 対象が現在滞在している集落で有する《コネクション》相手の《階級》を調べます。

 この工作を行うには、対象の「名前」と「階級」が判明していなければなりません。

 手配時、望むならば《コネクション》相手の《名前》も調査する事ができます。名前も調べる場合は【手配判定】に「−20」を受けます。

 成功時、対象の《コネクション》相手の《階級》(あるいは名前と階級)が全員分判明します。


【 官憲派遣 】
期間 : なし 権力Lv : 5 財力 : 0 経費 : 特殊

 現地にある対象の【家】1箇所に官憲を派遣し、警備、あるいは包囲を行わせます。派遣期間は「24時間単位」で指定でき、経費は「24時間×30」となります。この官憲は逮捕権を有する役人であり、官憲への抵抗は公務執行妨害となり犯罪となります。

 官憲が戦闘に参加する場合は【官憲】のデータを使用し、「《顔役の権力レベル×2》人」が派遣された官憲全員と扱います。官憲は手配から遅くとも2時間後に到着し、彼等の配置は【参謀】が決定できます。また、【顔役】は即時引き上げの命令を出する事もできます。

 官憲に発見された侵入者は、《命運》を「−その場の官憲数」する事でかろうじて発見を免れたとできます。

 官憲は手配者は誰かと聞かれれば黙秘しますが、【顔役】の《権力レベル》を超える者に聞かれれば、黙秘命令を無視して【顔役】の名を告げてしまいます。

 【業者:警備員派遣】と重ねて工作できますが、指揮系統の混乱と不和が発生するため官憲と警備員は同じ場所に配置できません。


【 情報拡散 】
期間 : 48時間 権力Lv : 1 財力 : 0 経費 : 10

 【参謀】が内容を任意に決定した情報を、現地の集落に噂として流します。流す情報の真偽は問われませんが、【参謀】のPLは噂を流す事でどういった展開を求めているかの申告を行わなければなりません。ただし、「何者かが魔女である」という内容は流せません。これは「【顔役】の《権力レベル》週間」持続します。

 情報はさらに72時間後毎に、現地と隣接する集落全てにも伝播して流れ、持続時終了まで拡散していきます。




【 陰謀と社会工作 − [ 】

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《 陰謀工作 − B 》

【 魔女疑惑 】
期間 : 48時間 権力Lv : 1 財力 : 20 経費 : 20

 対象が『魔女』であるという噂を現地の集落で流します。対象は「名前」「顔」「階級」いずれか1種は判明していなければならず、他2種について不明であれば【手配判定】にそれぞれ「−20」、最大で「−40」を受けます。このペナルティは工作開始時に支払い経費をさらに「+20」する事で「20」軽減できます(これは2回まで重複が可能です)。

 工作成功後、噂が流れる集落に対象が滞在している場合、累計滞在1日毎に《命運》が「1点」減少します。

 これは「【顔役】の《権力レベル》週間」持続します。

 情報はさらに72時間後毎に、現地と隣接する集落全てにも伝播して流れ、持続終了まで拡散していきます。


【 顔役追跡 】
期間 : 12時間 権力Lv : 1 財力 : 20 経費 : 20

 何者かが手配した陰謀工作を察知した際、その陰謀工作を手配した未知の【顔役】を対象とし、対象が何者なのかを探ります。

 この陰謀工作は「追跡側【顔役】の《権力レベル》×1時間」だけ期間を短縮できます。

 成功時、陰謀工作を手配した【顔役】の「名前」と「階級」が判明します。


【 参謀追跡 】
期間 : 12時間 権力Lv : 1 財力 : 20 経費 : 20

 【顔役追跡】に成功した際、その陰謀工作を手配した未知の【参謀】を対象とし、対象が何者なのかを探ります。あるいは、【顔役 = 参謀】であれば、その裏付けを取ります。

 この陰謀工作は「追跡側【顔役】の《権力レベル》×1時間」だけ期間を短縮できます。

 成功時、陰謀工作に関与した【参謀】の「名前」と「階級」が判明します。


【 魔女申請 】
期間 : なし 権力Lv : 4 財力 : 60 経費 : 50

 この工作は【魔女疑惑】の効果が現れている対象へ手配できます。ただし、対象の「名前」「外見」「階級」が判明していなければ手配できません。

 この陰謀工作は、手配時点で【手配判定】を行います。成功すれば、対象が正式に『魔女』であるという教団からの認可を申請するための【魔女申請書】を入手します。その【魔女申請書】には申告者の「名前」「外見」「階級」が明記されています。【手配申請書】が〈枢機卿階級〉の者へ届いた時、その枢機卿にとって「対象は救済の必要なし」と判断されたならば、申請は受理され、【手配書】が発行されます。

 【手配証】が発行されると、対象への【魔女疑惑】の噂の持続期間が「無期限」となり、対象が【顔役】となる《陰謀工作》の【手配判定】に「−40」を受けます。また、手配対象を追って【異端査問官】や【魔狩人】が活動を始めます。

 〈枢機卿〉は都市部の大聖堂に滞在し、大聖堂では手配済みの『魔女』の素性を確認できます。

 【免罪符】が発行された対象に対する【魔女認定】は、1年間、自動的に失敗します。

 発行者となる枢機卿が【顔役】となってこの陰謀工作を行う場合、現地集落の「監視官(【勢力図と権力闘争】を参照)」の地位になければなりません。 


【 免罪申請 】
期間 : なし 権力Lv : 4 財力 : 60 経費 : 50

 この工作は【魔女申請】の効果が受け、『魔女』とされている対象へ手配できます。

 対象が正式に「『魔女』ではない」という教団からの認可を申請するための【免罪申請書】を入手します。その【免罪申請書】には、申告者の「名前」「外見」「階級」が明記されています。【免罪申請書】が〈枢機卿階級〉の者へ届いた時、その枢機卿にとって「対象は救済の価値あり」と判断されたならば、申請は受理され、【免罪符】が発行されます。

 【免罪符】が発行されると、対象が受ける【魔女疑惑】は持続終了し、指名手配も解除されます。

 【免罪符】が発行された対象に対する【魔女認定】は、1年間、自動的に失敗します。

 発行者となる枢機卿が【顔役】となってこの陰謀工作を行う場合、現地集落の「監視官」の地位になければなりません。 


【 調査許可申請 】
期間 : なし 権力Lv : 特殊 財力 : 0 経費 : 0

 現地に【家】を有する対象が「『魔女』、あるいは『魔女』の協力者」である事を示す物的証拠の取得のために、現地の集落の教会や大聖堂にて【異端調査許可証】を申請先の聖職者から入手します。

 ただし、手配には対象が「魔女として噂が立っている」「魔術の行使を目撃する」「魔女と接触している」「魔術に抗った」いずれかの状況証拠が最低でも1つ必要となります。

 【異端調査許可証】を入手した【異端査問官】立会の元で、対象の体に「魔女の烙印を確認する」、対象の家や職場から「魔法の物品を発見する」「魔王崇拝の儀礼用品を発見する」などの物的証拠を得るための活動を犯罪行為とされずに行えるようになります。

 この陰謀工作は通常【異端査問官】だけが【顔役】になる事ができます。発行者となる聖職者あるいは枢機卿の地位にある者が【顔役】となってこの陰謀工作を行う場合、現地集落の「監視官」の地位になければなりません。 



【 陰謀と社会工作 − \ 】

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《 賄賂面談 》

期間 : 2時間 権力Lv : 3 財力 : − 経費 : −

 自身の権力に縋ってくる者たちから賄賂を受け取るための工作です。《権力レベル:3以上》の階級にある【顔役】は社会への影響力を有しており、その権威の融通を求める声は影響力が高いほどに数が増えます。この工作を宣言する事で、以前賄賂を持ちかけてきた相手から不正な所得を得る機会を得ます。

 期間終了時に賄賂面談を相手が受けるか断ったかどうかの返事が送られてきます。面談日と開始時刻、そして面談場所は、【顔役】あるいは相手が所有する家や職場から任意に【参謀】が決定できます。

 なお、【顔役】が何かしらの手段で《権力レベル》を上昇させて賄賂面談を手配する場合、【顔役】の階級は修正後の《権力レベル》に相応するものと扱います。

 この面談にかかる時間は2時間を基本とし、賄賂の持ちかけを受けるならば面談終了時に賄賂を全額受け取ったとして〈所持金〉が「+賄賂額」されます。断った場合でも相手はPCが表沙汰にする動きを見せない限り敵対的な態度を取りません。なお、【顔役】は「賄賂額÷10日(最低1日)」が経過しなければこの工作を再び試みる事はできません。

 どの階級の相手が【顔役】に面談にくるか、そしてどのような内容の協力を望んでくるかは【1D10】で決定しますが、【顔役】が〈大貴族〉あるいは〈枢機卿〉の場合、相手の階級は最大でも同格にとどまります(教皇が面会に来る事はありません)。また、現地集落に滞在する中で最高の権力者を越える階級の相手とは当然ながら面会できません。

 以下表の「賄賂の基本値」と「便宜の掛率」の算出値が賄賂の金額となります。

面会相手の出目(1D10)
2〜4 5〜8 9〜10
2段階低い階級 1段階低い階級 同階級 1段階高い階級

相手の階級 賄賂の基本額 出目(1D10) 便宜の内容/掛率
低位市民 冤罪証明協力/1
中位市民 2〜3 施設利用便宜/2
高位市民 12 4〜5 役職厚遇便宜/2
騎士 14 6〜7 軽犯罪隠蔽/3
貴族・聖職者 16 8〜9 異端性愛黙認/4
大貴族・枢機卿 18 10 重犯罪隠蔽/5

賄賂を持ちかける理由(1D10もしくはGM任意)
1〜3 4〜7 8〜10
自分自身のため 身近な誰かのため 社会秩序のため

 便宜のための社会工作は【手配判定】に成功する事で成功となり、以後その便宜は事情を知るPCが告発しなければ表沙汰にすらならない、あるいは不自然な無罪となって闇に葬られます。そしてPCがそれを維持し続けるのであれば、相手との関係は以後「友好的」となります。

 しかし、協力を反故したり表沙汰にするなどして相手の面子に著しい傷をつけた場合、【顔役】と相手との関係は以後「敵対的」となります。こうした友好・敵対関係によるゲーム中の影響については【マスタリングガイド−W】《コネクションによる命運修正》を参照してください。

 判定失敗時は工作が失敗し相手の社会生命が危うくなりますが、ミドルフェイズ終了までに受け取った賄賂全額を返上すれば【顔役】が共犯者である事は闇に葬られます。返上しない場合、相手との関係とは以後「敵対的」となった上で手配者の《命運》が【堕落判定】の直前に「−賄賂額÷10」されます。



【 陰謀と社会工作 − ] 】

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《 条例制定 ・ 条例破棄 》

期間 : 30日後
権力Lv : 【村:3】 【町:4】 【都市:5】 【首都:6】
財力 : 【村:30】 【町:50】 【都市:75】 【首都:99】
経費 : 【村:40】 【町:60】 【都市:80】 【首都:120】

 現地集落の領域においてのみ適応される条例を新たに1つ制定、あるいは既にある条例1つの破棄する工作です。

 条例の内容は特定の条件を満たす事を犯罪として扱う、あるいは社会活動において特定の条件を満たす事に新たに課税するという内容です。

 【顔役】や【参謀】は、その集落の長である必要はありません。この工作が発動中は、同集落内で【条例制定・条例破棄】を新たに行う事はできません。

 新たに条例を制定したい場合、その主な内容を「新たな軽犯罪の制定」「新たな重犯罪の制定」「新たな課税」のいずれかから選択し、その内容を「140文字以内」にまとめた上で、GMの許可を得なければなりません。GMは内容次第で任意に【手配判定】に〈判定修正〉を与える事ができます。

 条例の強制力は、必要な《権力レベル》までの者に対してまでとなります。例えば、要《権力レベル:3》の【村】であれば、《権力レベル:4以上》の権力者に対して条例は適応されません。

 この工作は「提案フェイズ」「調整フェイズ」「決定フェイズ」の3段階に分かれて進行します。

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● 提案フェイズ 

 新たな条例の提案、あるいは既にある条例の破棄の提案が、集落有力者の集う会議で行われます。この会議は工作発動から10日後に行われ、2時間かかります。この会議以降、その内容は集落内で噂が流れ、この噂の発生を防ぐ事はできません。


● 調整フェイズ 

 条例の制定あるいは破棄が成った場合に備えて、集落全体で決定後の準備を会議で整えていきます。この会議は「提案フェイズ」での会議から10日後に行われ、4時間かかります。


● 決定フェイズ 

 実際に条例制定の発行(破棄)が最終会議にて決定されます。以後、その集落は結果が適応されます。この最終会議は「調整フェイズ」での会議から10日後に行われ、2時間かかります。


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 これらのフェイズで会議が開かれる度、【参謀】は【手配判定】を1回づつ行います。 会議の最大参加者は集落規模によって異なりますが、会議そのものを左右できる者は後述「勢力図と権力抗争」での【有力者】に準ずるとします。工作者が会議に出ない場合、会議での【手配判定】に「−20」を受けます。

 そして、最終会議での【手配判定】の直後、この《陰謀工作》そのものの成否を決定する【手配判定】を行います。その判定にて「−会議での判定失敗回数×20」を受け、工作者が集落の長ではない場合、さらに「−20」を受けます。これに成功すると、条例の制定あるいは破棄が正式に決定され、失敗すると新条例の制定も条例の破棄も見送られます。

 会議の有力者が制定あるいは破棄に反対の意向を明確にした場合、工作者は、この工作で行う【手配判定】全てに、反対者一人あたり「−10」を受けます。有力者が反対を明確にするかどうかの判断はGMが決定します。

 これら一連の工作の最中に工作者が何かしらの理由で工作続行が不可能となった場合、工作は自動的に失敗しますが、条例を巡る会議そのものは結果が出るまで行われます。



【 集落の業者と陰謀工作 − ]T 】

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《 勢力図と権力抗争 》

 集落を支配する戦力図に干渉する工作です。

 集落には「指導者」と、その権威を支える「重鎮」、そして国家元首の支配力を維持するための「監視官」という3種の【有力者】が存在し、その集落を支配する、あるいは支配せんとする【派閥】が存在します。どの規模の集落においても「指導者」と「監視官」は1人づつ、「重鎮」は「5人」となります。

 【派閥】は、「カヴェル教団」「聖教徒」「魔王教団」「蛮族」の4つが基本として存在します。ただし最後の「蛮族」は教国内にはまず存在せず、そして教国外の蛮族領域には「カヴェル教団」の【派閥】はまず存在しません。また、存在の露見が致命的となる【派閥】は他の【派閥】に偽装します。

 集落の「指導者」は「重鎮」の中から【有力者】間での投票で選ばれます。この時、「監視官」の投票は2人分と扱われます。

 投票で「指導者」交代が起こった際、当選した「重鎮」は《階級》が「指導者」のものへと公的に成り上がり、逆に前任の「指導者」は「重鎮」の《階級》へ没落します。

 こうして新たに任命された「指導者」は集落の統治権を持ちますが、「指導者」が属する【派閥】が集落の最大派閥というわけではありません。集落を支配する【勢力】は、あくまでより多くの「有力者」の支持を持った【派閥】となります。

 以下はそれぞれの規模の集落における【有力者】の基本的な階級を示します。なお「重鎮」の立場は基本的に世襲で引き継がれ、断絶するまで新興が入り込む余地はありません。
 
集落の規模 指導者階級 監視官階級 重鎮階級
【 村 】 高位市民 聖職者 低位市民
【 町 】 貴族 聖職者 騎士
【 都市 】 大貴族(大貴族の客分) 枢機卿 貴族

 【都市】を支配する《大貴族》は《教皇》によって任命されるため、《貴族》が投票によって「指導者」の《大貴族》へ成り上がる事はできません。投票によって「指導者」に当選した《貴族》は、その【都市】を支配する《大貴族》の《客分》である「代官」として統治の権限を得ます。これにより「代官」は《大貴族》の属する【派閥】に入るものとして扱われます。

 首都にて《教皇》という「指導者」を決定する投票は、カヴェル教国の全《枢機卿》の中から全《大貴族》間での投票によって決定され、その際に《教皇》は投票権を持ちません。

● 勢力の拡大

 【派閥】を拡大できるかは、いかに【有力者】を己の【派閥】に属させるかによって決定します。そのための手段として「排除」「懐柔」「成り上がり」の3種類が存在します。

排除

 【有力者】を殺害、あるいはスキャンダルによって社会生命を奪い、後継者に地位を引き継がせる手段です。明確にして過激な敵対行為のため、排除工作が露見すれば全【有力者】の注目を浴びます。また、引き継いだ【有力者】が友好的でなければ取り返しのつかない武力抗争にも直結するでしょう。

懐柔

 【有力者】をその高い地位にとどめながらも、己の【派閥】に鞍替えさせる手段です。その内容は、説得や買収、あるいは脅迫などの交渉となります。うまく事が運べば、もっとも流れる血が少なくなる堅実な手段です。

成り上がり

 友好的なNPCやPCのいずれかが【有力者】の傘下に入り、後継者として、あるいは新興の「重鎮」を狙って【有力者】に入り込む手段です。

 【有力者】が自身の血統ではない者を後継者とするには、婚姻によって家に取り込むか、あるいは自身が【後見人】となって《客分》とし、かつ《客分》に継承しなければ家が断絶してしまうなど、他に血統による後継者を持たない事が条件となります。


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