【 世界の解説 】 
 
世界の状況》 《人と魔族の社会》 《人類の天敵》 《悪夢の檻
 
《 世界の状況 》
 
◇ 果て無き危険な世界
世界が何時から存在していたのかは、定かではありません。
知性ある者が大地に生まれた時点で、既に世界はありました。
世界はあまりに広大で、何処までも果てがなく、何処までも続いています。

広大な大地は様々な環境や生物で満たされ、その中で苛烈な生存競争が始まりました。
残酷で無慈悲なまでの弱肉強食の世界で、弱者は生き残るために知恵を絞りました。
その弱者である人間たちは、多くの犠牲の上に技術を高め、武器を生み出しました。

しかし、それでもなお人間は捕食される側の存在に留まりました。
そして今でも、そのヒエラルキーは変わる事はなく、これからもそうあり続けるでしょう。

人々は、この残酷で広大無辺な、無名の世界に名をつけました。
夢の楽園「ドリームランド」と、たっぷりの皮肉と希望を込めて。
 
◇ 足掻く人々
人間達はその虚弱さと引換に、高い知恵と、高い繁殖力を得ました。
そして、人間は雑食という汎用性を持ち、知恵を活かせば何処でも生活が出来ました。

人間の群れはやがて社会となり、文明に発展し、身を守るための街を作りました。
街は要塞となり、要塞は安全に大いに貢献し、その中で文明は発展していきました。

危険な接近戦を避けるために飛び道具が発達し、銃器や兵器にまで洗練されました。
しかし、その発展は、人々にとってなくてはならぬ守護者あっての事だったのです。
 
 
《 人と魔族の社会 》 世界の状況》 《人類の天敵》 《悪夢の檻
 
◇ 魔族の出自
ドリームランドの大地には、非常に厳しい自然環境だけでなく、
凶暴かつ強大な捕食者や簒奪者が溢れかえっています。
道具と知恵をも踏みにじる、これら規格外の暴力の前に、
虚弱で儚い人間はあまりに弱く、常に捕食される側の存在です。

そんな状況でも人間は生きるために、危険の中で暮らさなければなりません。
絶望と恐怖の中で、人間は天敵より強大な守護者を求めて、涙と共に祈ります。

その祈りから生まれてきた、人々の願い通りの強大なる存在。
それが、魔族です。
 
◇ 魔族の生誕
魔族は人々の様々な願いや祈りの力、「信仰」によって、
魔族を求めて祈りを捧げる者達の前に顕現し、生まれてきます。

産まれたばかりの魔族は、赤ん坊ではなく、既に成長した姿で顕現します。
この成長した姿は個人差が大きく、下は幼児から、上は老人まで様々です。
年月を経てもそれ以上老化する事はなく、餓死する事も病死する事もありません。
また、支障なく社会生活が送れる程度の知識を生まれながらに得ています。

これは、「老いたくない」「苦しみたくない」という、
最も多き人々の祈りが、不老不死の特性を、
信仰を捧げた人々の知恵や知識が、最低限の社会知識を、
希望の象徴である魔族に与えるのだとされています。

魔族の人格や知識は、産まれた土地と、その住人に強く依存しています。
そのため、地域毎に生まれる魔族の種族が重なりあう事が多く、
それが、特定の種族の魔族ばかりが集う地域が生まれる要因となっています。
 
◇ 崇拝と恐怖の魔族
魔族としての存在価値は、信仰の質と数の高さと共にあります。

信仰を失った魔族は力を失い、やがて影が消え、身体も霞のように消えてしまいます。
これが、無限の時間を生きる魔族の唯一の自然死、そして寿命であり、
寿命を迎え、この世から消え去る事を、魔族は本能として断固拒絶するのです。

そのため、寿命を避けるために信仰を必要とする魔族と、
天敵に襲われる事を避けるために強大な守護者を必要とする人間は、
互いに存在価値を見出し合う、奇妙な共存関係にあるのです。
 
◇ 魔族と人の闘争
魔族は強大ですが、それでも無敵というわけにはいきません。
そして、祈りによって生まれる魔族は、通常の生物よりも繁殖力はとても低めです。
一騎当千の魔族であっても、数が少なくては敵を抑えきれず、倒されてしまうのです。
そこを補うために、人間の戦士達が配下となって、指揮官の魔族を補佐してきました。

戦場での魔族と人間は、崇拝対象と崇拝者という関係に加えて、
指揮官と部下という関係が付属するようになっていきました。

やがて、共に血と汗と涙を流す魔族と人間は、さらに新しい関係を築く事になります。
彼らは、共に地獄の戦場で支え合う、大事な「戦友」となったのです。
 
◇ 魔族という統治者
信仰の対象である魔族は、人間の社会の中で支配階級に当たります。
そのため、人間を導き、人々を統治するのは、魔族の重要な義務でもあります。
人間としても、過酷な環境から魔族の保護下に入らざるをえないので、
魔族による人間の統治は絶対であり、人間は補佐に留まるのが常となっています。

しかし、魔族が絶対の支配階級で、個体差としても力量に差がありすぎるとしても、
魔族が人間を虐殺する事は許されませんし、多くの国では大罪と扱われます。
邪神、祟り神、魔王として歴史に名を残す程の悪逆を行った魔族も存在しますが、
そういった魔族は、強固な信仰に支えられた他の魔族に敗れ去っています。

何故なら、恐怖や絶望といった邪悪な信仰は、確かに魔族を強化しますが、
それらは信頼を基盤とする信仰とは逆に、苛烈な虐待、虐殺行為を容易に誘発し、
その結果、力の源である崇拝者の数が激減し、結局自滅へと至ってしまうからです。

このため、魔族統治下の国家の大半は人間に友好的であり、
国家の方針も、国民の大半を占める人間の要望にそったものとなります。
これは大国である皇国では「武士道」、帝国では「騎士道」と呼ばれています。
 
《 人類の天敵種 》 世界の状況》 《人と魔族の社会》 《人類の天敵》 《悪夢の檻
 
◇ 巨獣
我々が知る動物を巨大化させたような姿を持つ野獣たちです。
その性質も、元となった動物に準しますが、中には肉食化した草食動物も存在します。

その巨体の膂力の前には、人間など、手のひらの上の豆腐のようなものです。
草食性の巨獣は貴重な栄養源として、人類の数少ない捕食対象になり得ますが、
それを狩るにも、大きな苦労と危険を伴います。
 
◇ 暴食の巨人
人間を巨大にしたような姿の、まさしく巨人です。
巨人は人と似た姿でありながら、その巨大さ故に捕食者の地位にあります。

しかし、知恵で生き延びる人間と違い、単純な暴力によって生存できる巨人は、
知性や知能がとても低く、その社会性や文明も原始的なものに留まっています。
食欲に特に貪欲で、常に腹を空かせて獲物を探しまわっています。
 
◇ 不死なる者
生命活動を停止し、死んだはずの存在が、腐敗しながら動きまわる存在です。
外見は白骨や腐乱死体、あるいは冒涜的でおぞましい怪物の姿を持ちます。
これら動く死者は「アンデッド」と区分けされ、人類種の天敵の一種に指定されています。
アンデッドは、死に関する信仰が、歪んだ形で生み出した存在とされています。

そのため、実際の死体が無くとも、何処からか湧いてくる迷惑な性質を持ち、
時には、「死体の自分に襲われた」という特殊な被害報告の事例も存在します。
 
◇ 混沌王
世界中の伝承に伝えられている伝説の邪神です。
伝承によれば、過酷な環境や凶悪な原生動物、巨人やアンデッドも全て、
この混沌王と呼ばれる最強最悪の存在の支配下にあるとされています。
混沌王は、嘆き、悲しみ、絶望に沈む人間を眺める娯楽のためだけに、
邪悪で危険な人類の宿敵達を、この世界で暴れさせているのだと言われています。

しかし、混沌王を実際に知る者は、人類に与する中には存在しません。
巨人やアンデッド達でさえも、混沌王を「過去の支配者」と扱っており、
各々の陣営の盟主は、次代の混沌王の座を巡って激しい闘争を繰り返しています。

混沌王が何処へ消えたのか、そして今も存在しているのかは全くわかっていません。
各国の統治者達は、混沌王の帰還という「万が一」に備えるべく、常に情報を求めています。
 
◇ モヒカン
敵は怪物達だけではありません。
悲しい事に、同じ人間すらも、人間の宿敵足りえてしまうのです。

真っ当に働いて生活の糧を得る事になんら価値を見出さず、
弱い者から労せず奪う事を良心の呵責もなく行なってしまう人々がいます。
彼らは弱肉強食という法を、自らに都合よく解釈し、享楽的に生きる事を目指します。
そして威圧感を与えるために派手な衣装を纏い、髪型をモヒカンに仕立てます。
こうして生まれたのが、見たまま「モヒカン」と呼ばれる、荒くれ者たちの集団です。

彼らは略奪のみに依って生活の糧を得るため、郊外にアジトを構えます。
彼ら自身はただの人間であり烏合の衆のため、大した力はありません。
しかし、次々と湧く増殖力と、何処にでも湧く特性は、無視できない脅威となっています。
 
《 悪夢の檻 》 世界の状況》 《人と魔族の社会》 《人類の天敵
 
◇ 世界を侵食する悪夢
ドリームランドでは、危険な生物だけでなく、特異な怪奇現象にも見舞われます。
それが「悪夢の檻」と呼ばれる、世界の侵食です。

悪夢の檻の発生は、ある起点を中心に、濃厚で広範囲の霧が覆う事で発覚します。
霧の中は肉塊の建物や骨で出来た森など、悪夢のような不気味な光景に変化し、
その悪夢の中で、様々な怪物が何処からともなく出現し、暴れ回ります。

霧に包まれる前の状況からその場に居た者が怪物へ変化する事はありませんが、
多くが悪夢から抜け出せぬまま怪物に襲われ、命を落とす事になります。

悪夢の檻は徐々に拡大していき、やがては霧から悪夢が溢れ出し、
悪夢が溢れでた大地は完全に侵食され、狂気の世界へと生まれ変わります。
 
◇ 絶望前線
拡大していく悪夢の檻は、それを排除する手段がないわけではありません。
悪夢の檻の中心には、それを創りだす「核」と、それを守護する怪物が存在し、
守護者を打ち倒し、核を破壊する事で、悪夢の檻を消し去る事ができます。

核は様々ですが、多くは巨大なオベリスクの内部に存在しており、
オベリスクには、その守護者であり、悪夢の根源となる存在が待ち構えています。
それは破滅を齎すべく悪夢の檻と共に生まれた「邪神」と呼ばれる魔族です。

邪神は悪夢の檻を広げ、惨劇を起こす事で、檻に囚われた人々の恐怖や
絶望の感情を集め、自身の魔族としての力を強め、悪夢の檻を拡大していくのです。
悪夢の檻から出現する怪物は邪神に操られており、様々な悲劇を巻き起こします。
 
◇ 邪神と眷属
多くの魔族は人々の祈りによって生まれ、祈りの通り、崇拝者の守護者となります。
しかし、その祈りが救済や幸福を求めるのではなく、破滅や絶望、憎悪や恨みなど、
他者の破滅を望むものであった場合、その通りに魔族は邪神として生まれてくるのです。

邪神は祈りの根本である災厄の祈りに強く影響され、それを果たすべく動きます。
そのためならば、己の寿命など二の次であり、如何様にも残虐になれるのです。

巨人の王ガルドやアンデッドの王ヴォイドも、この邪神の系譜とされており、
侵食された大地が産み出した邪神の眷属が、下等な巨人やアンデッドとされます。
特に、死が身近な人々は、死に対して良くも悪くも強い祈りを捧げてしまう事が多く、
それが人里に極小の悪夢の檻を生み出し、アンデッドを放つのだと言われます。
 
 
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