【 ゲームの概要と諸注意 】
 
ゲームの概要 独自設定用語の説明》 《遊ぶ上での諸注意 
 
 ゲームの概要 》 独自設定用語の説明》 《遊ぶ上での諸注意
 
◇ おおまかな世界観

 ゲームの舞台となる世界は、「ドリームランド」の名を与えられています。ドリームランドには、様々な種族が弱肉強食の始原の法の元に暮らしており、プレイヤー(以後PL)達の分身であるプレイヤーキャラクター(以後PC)は、銃器や兵器で武装した人間の生存圏内を活動拠点として、巨人やアンデッド等、強大な敵をはじめとする様々な困難に立ち向かう事となります。

 
◇ PCの立ち位置

 PC達は、全員が「魔族」と呼ばれる、力ある存在です。魔族であるPCは、国家において人間達より上位の階級に属し、弱き存在を助け邪悪な敵対者を打ち倒す「英雄」の義務を負います。

 
◇ PCの目的

 PCの目的は、人々の信仰を集め、魔族としての栄光を掴む事です。具体的には、兵士として危険な前線に立って強大な敵を打ち倒し、その実績によって人々の信仰を集め、より強大な魔族に成長する事です。そのために、魔族は人間たちの社会に溶けこみ、力をアピールして信仰を維持し、そしてさらに強固にしなければなりません。

 
 
《 独自設定用語の説明 》 ゲームの概要》 《遊ぶ上での諸注意
 
◇ ドリームランド

 様々な環境を有する、このゲームに存在するあらゆるキャラクターが住む世界です。人間や魔族、動物や魔獣、巨人やアンデッド等、様々な生物が存在します。凶暴で強靭な生物や、険しい自然で覆われた、とても厳しい環境となっています。この名は人間達が名付けたものですが、今では知的種族に共通して使用されています。

 
◇ 人間

 最も最初に生まれでたとされる、文明を持った知的生物です。ドリームランドでは弱小な生物に属し、文明の利器を以てしても未だ食われる側です。人間の祈りは魔族を生み出し、彼らの庇護下に入る事で、生存圏を維持しています。現在の文明規模は、電気や無線を活用し始めた20世紀初頭から半ばまでの段階です。ただし、都市間を結ぶ列車は、線路の維持が事実上不可能なため、発達していません。石油燃料はありませんが、魔油と呼ばれる特殊な鉱物資源がその代用となっています。

 
◇ 魔族

 人間の祈りによって生まれた、超越存在です。人間からの信仰心によって、魔族はその性質と力の強さを大きく変動させます。魔族は得ている信仰心によって、様々な奇跡を起こす事が出来ます。魔族は異能と呼ばれる能力を有し、奇跡を用いずとも絶大な力を振るう事が可能です。

 
◇ 傭兵

 人間や魔族の中で、比較的自由に活動できる者が就く、戦闘職です。戦う術を持たない人々に代わって、驚異となる外敵を打ち倒すために活動します。傭兵は人間達の間では軍隊と並んで名誉ある職業として扱われており、彼らを支えるための様々な優遇処置や専用施設が整えられています。

 
◇ 奇跡

 魔族が発動する事が出来る、特殊な能力です。奇跡は運命を改変し、発動者にとって望む現象をこの世に顕現させます。そのためには、バンドとプライドという特殊なコストを必要とします。

 
◇ バンド

 魔族が得られる、「絆」とも呼ばれる奇跡の源です。バンドによって発動できる奇跡は、己の限界を超えた活躍を可能とするものとなります。バンドは、他者から「信頼」「情愛」等の好感情を抱かれる事で、得る事が出来ます。

 
◇ プライド

 魔族が得られる、「誇り」とも呼ばれる奇跡の源です。プライドによって発動できる奇跡は、支援や阻害等、他者に干渉するものとなります。プライドは、人々から「忌避」「恐怖」等の悪感情を抱かれる事で、得る事が出来ます。

 
◇ ペドラー/トレーダー

 都市間の物流を担う、行商人達の集団をペドラーと呼びます。彼らは危険な都市外の世界を旅するため、常に危険と隣り合わせとなっています。トレーダーとは、ペドラー達が集まって建国した「ペドラー同盟」の国民を表します。彼らの旅の安全のために、傭兵達が駆りだされる事がよくあります。

 
◇ 邪神

 人間を守護するのではなく、支配するためにその力を使う魔族をこう呼びます。彼らは歪んだ信仰心によって、通常の魔族の限界を超えた力を有しています。邪神は「悪夢の檻」と呼ばれる結界を張り、その中を己の領土として君臨します。その恐怖統治は人々に恐怖と絶望を与え、それにより邪神はさらに強くなっていきます。

 
◇ 巨人

 通常の人間より遥かに巨大な体躯を持つ、凶暴な知的種族です。文明規模は紀元前の鉄器時代相当であり、投槍と短剣を主な武器としています。その食欲は凄まじく、捕らえた人間を食用の家畜として扱っています。

 
◇ アンデッド

 人々の死の恐怖や未練が生み出す、異形の存在です。主に腐敗した死者や、幽霊、骸骨の姿を持って、何処からとも無く現れます。その行動は敵対的かつ破壊的で、あらゆる生物の敵として扱われます。上位存在である吸血鬼は、下級のアンデッドを率い、社会に混乱をもたらします。

 
《 遊ぶ上での諸注意 》 ゲームの概要 独自設定用語の説明
 
◇ 遊びたい内容の擦り合わせを行いましょう

 参加者はそれぞれが独自の解釈やプレイスタイルを持っています。設定やルールは参加者内での共通指針を示し、解釈やプレイスタイルの差異を軽減しますが、完全とはいきません。そのため、GMは今回はどういうジャンルのシナリオで遊ぶ事を想定しているかを、「今回予告」などの形で事前にPLへ公開する事や、シナリオの導入そのものを事前に公開するなどの工夫を推奨します。

 GMとPLは互いに「今回はどういう遊びをするのか」という共通の指針をある程度可視化しあい、その指針を大事にしてください。

 
◇ GM裁定には従いましょう

 GMはゲームを進行させ、PCの行動の結果を裁定していく役割ですが、ルールミスなどの発生は参加者が人間である以上はどうしても発生してしまいます。またGMにはシナリオ進行にあたって自身の解釈が必要となり、そこから離れると進行・裁定の基準が混乱してしまいます。そこでPLはGMの描写が自身の解釈と離れている場合、GMの解釈を優先してください。これはPLの解釈がGMの解釈より優先されると、その後の進行・裁定の基準がPLに依存するものとなり、GMとしての役割が果たせなくなるからです。

 とはいえ、このGM優先を乱用すればPLからの信用を失いゲームとしての楽しみは削られていってしまうでしょう。そうならないためにも、GMはルールミスや設定の食い違いを指摘された場合はルール・設定を確認してください。そして、それが意図したものではない場合は「以後、正しいルールに従う」とし、意図していたならばPLに説明し「以後、ルール・設定改変を事前に伝えるようにする」「今回はGMの解釈を優先してゲームを進めるが、貴方の解釈を否定するものではないという旨を伝える」などPLへの歩み寄りを行い、参加者間の信用を維持するよう運用してください。

 
◇ 自分の好みに固執しないようにしましょう

 このゲームの舞台世界の外観や文化は、20世紀前半のヨーロッパ方面や、19世紀前半の日本等をモデルに設定していますが、これはあくまでゲーム世界での生活の雰囲気を感じてもらうためのものです。

 そのため、厳密な歴史検証や軍事知識等を参加者内で要求しあうと、それはゲームから離れた論戦へと変わってしまいます。あくまでゲームを遊んでいるという事、ゲームの舞台は現実ではなく遊びやすく用意した仮想世界である事を前提に、ゲームを楽しんでください。

 
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