【 神子を取り巻くNPC − T 】

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《 イデア界の修道院 − A 》

【 マルコシアス 】
性別 年齢 外見20代 階級 羊飼い
魅力 《凛とした顔立ち》 《筋肉質な体型》 《真面目な雰囲気》 《傷跡》
性癖 《義理》 《主従》 《恋話》
「過ちは悔い改め、正さなければならない。」

 修道院の治安と防衛を担う騎士然とした青年の姿をしている『羊飼い』です。鼻を横に薙ぐようにできた裂傷痕があり、鎧や衣装の下の筋肉も戦傷だらけです。見た目通りの堅い真面目な性格であり、『神子』に魔女狩りの使命を与える『羊飼い』は主にこのマルコシアスが担当します。


【 ニスロク 】
性別 年齢 外見40代 階級 羊飼い
魅力 《鷲鼻》 《小柄》 《渋味のある声質》 《太眉》
性癖 《調理》 《香り》 《研究》
「これじゃダメだ。もっとハーブの香りを良くできる組み合わせはないのか!」

 修道院での料理長と生産物の管理を務める『羊飼い』です。鷲鼻と眉が映える、小柄な中年男性の姿をしています。食堂で供給される料理は全てニスロクの手料理です。その腕前には大層な自信を持っており、修道院での質素な食材をいかに美味へと昇華できるかの研究に没頭しています。


【 ゴモリー 】
性別 年齢 外見30代 階級 羊飼い
魅力 《タレ目》 《グラマラスな体型》 《優雅な雰囲気》 《ハスキーな声質》
性癖 《妄想》 《馬》 《惰眠》
「ここはねぇ、あんまり近寄っちゃダメなのよぉ。危ないからねぇ。」

 修道院の図書館の管理を担う、サリーのような衣装を着た気だるげな貴婦人のような姿を持つ『羊飼い』です。性格は柔和でのんびりとしており、間延びした口調にもそれが表れています。

 図書館は基本立ち入り禁止のために立ち寄る『神子』も少なく、窓口ではいつも眠たげにしており居眠りをしている事もあります。しかし図書館に近づく者があれば必ず起床し対応します。

 


【 神子を取り巻くNPC − U 】

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《 イデア界の修道院 − B 》

【 フラウロス 】
性別 年齢 外見15歳 階級 羊飼い
魅力 《ツリ目》 《一部が小さい体型》 《ヘテロクロミア》 《褐色の肌》
性癖 《戦闘》 《狩り》 《食事》
「 適正適量、何も問題はない。 」

 修道院の『羊飼い』を取りまとめる、修道院長を担う最高責任者です。炎のように癖だった長い赤毛と、それに自ら焼かれたかのような褐色の肌を有し、右目が真紅、左目が黄金と眼の色が左右で違っています。その性格は、外見の情熱性とは反対の冷静冷淡であり、敵に対しては淡々と打ち据える非情さを持っています。

 『アルコーン』の代行者としての権限を有し、『神子』の受ける使命は、フラウロスの発案が主となります。普段は院長室にて魔女狩りの指揮を取っています。


【 ウコバク 】
性別 不明 年齢 不明 階級 下僕
魅力 《無表情》 《爽やかな声質》
性癖 《援助》 《崇拝》 《主従》 
「ここはイデア界の修道院だよ。武器と防具は装備しないと意味がないよ。」

 修道院を維持するために休みなく働く、異形の下僕達です。人であるのはその輪郭と声のみで、その全身は漆黒の闇に包まれています。疲労を介する様子はなく、主人に忠実であり、また勤労に励む以外への欲を有していませんが、個性はあるようです。


【 ダリア 】
性別 年齢 外見20代 階級 羊飼い
魅力 《スリムな体型》 《胡散臭い雰囲気》 《典雅な声質》 《美髪》 《美肌》
性癖 《衣装》 《本》 《研究》
「『禁書』を彼の者が持っているらしいのです。回収しなければなりません。」

 修道院に時折現れる、黒い衣装に長い黒髪を持つ絶世の美女の姿をもつ羊飼いです。初代教皇アモンを補佐した聖女を名乗り、他の羊飼いもそれを肯定します。

 その性格はとても人が良い、というものではなく、言葉遣いは礼儀正しいものの、とらえどころのない飄々としたもので、質問に対しては素直に回答する事は稀です。その態度は歴史に名を残す聖女の品格としては非常に胡散臭いものです。

 彼女が現れる時は、『神子』に『禁書』の回収が命じられる時です。修道院の蔵書は彼女の指示によって集められたものであり、普段はゴモリーがその管理を行っています。ゴモリーはダリアが現れると共に図書館へと篭もり、蔵書の確認や封印、必要ならば写本や焚書の処置が取られます。



【 神子を取り巻くNPC − V 】

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《 人間 》

【 エヴァンス・ドガ 】
性別 年齢 42 階級 枢機卿
魅力 《強面》 《丸い体型》 《腹黒な雰囲気》
性癖 《支配》 《陰謀》 《束縛》
「彼奴は『魔女』なのだ。いいな?そういう事になったのだ。」

 次期教皇候補である枢機卿の1人です。枢機卿の中で【異端査問官】を最も多く抱えており、魔女狩りの旗印です。その取り調べは徹底的で、多くの『魔女』が彼の派遣した【異端査問官】によって魔女裁判にかかり、火炙りとなりました。

 しかしそれは信仰や正義からのものではなく、全て自らが教皇へと至る実績のために行われる強引なものです。このため少なくない『魔女』が冤罪だといわれます。実際に彼は、教皇の投票権を有する大貴族の政敵やその協力者を『魔女』として認定し、社会的かつ物理的な死を与えるよう【異端査問官】を多々向かわせます。 


【 ポール・ジョルネ 】
性別 年齢 39 階級 枢機卿
魅力 《老け顔》 《大柄な体型》 《カリスマ》
性癖 《崇拝》 《援助》 《拝聴》
「世を乱す『魔女』を私欲に利用し世を乱す。本末転倒ではないか!!」

 次期教皇候補である枢機卿の1人です。【異端査問官】をエヴァンスの次に抱えていますが、魔女狩りの冤罪を良しとせず、証拠を重視しての厳密な調査を前提とし、【異端査問官】の職権乱用に対して厳罰を処します。その方針から「ファルコン」という異名を有します。

 彼は腐敗はびこる権力者の中では稀有な誠実性を持つ良心的な人物です。冤罪から救われた者たちからの支持により枢機卿の座を維持できていますが、それ故にエヴァンスをはじめとする他の権力者から疎まれており、教皇の当選は絶望視されています。


【 ギリス・ド・レイス 】
性別 年齢 46 階級 大貴族
魅力 《無感情な顔つき》 《病的な雰囲気》 《美髭》
性癖 《崇拝》 《浪費》 《依存》
「『神子』が『魔女』ならば、私の信仰もそうであるに違いない。」

 教国内でも屈指の領域を有する大貴族です。かつては騎士階級で、『魔女戦争』にて『魔女』に扇動された反乱軍を打ち倒した功績から奪還した領土を与えられ、大貴族への異例昇進を成しました。信心深く、騎士として国民の保護を重んじる模範的な軍人と慕われていました。

 しかしその戦中の盟友であった『神子』の少女が、戦後に『魔女』として火炙りとされた事からその高潔な精神は一変し、今では放蕩と退廃の限りを尽くす悪逆なる領主へと変貌しました。彼の領内は若者の行方不明率が他の貴族の領土よりも飛び抜けており、彼が魔王崇拝に目覚めて生け贄に捧げているのではという噂が一時期流れましたが、枢機卿のエヴァンスが潔白を認定したため、デマとして封殺されました。今は枢機卿のポールだけが秘密裏に彼の内偵を進めています。

 


【 神子を取り巻くNPC − W 】

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《 黒山羊 − A 》

【 ビレト 】
性別 年齢 若馬 階級 黒山羊
魅力 《強面》 《筋肉質な体型》 《熱血な声質》《美髪》
性癖 《戦闘》 《束縛》 《拝聴》
「ぬがぁああ!あぁ猛る、吹き上がるぞ!!この怒り、晴らさでおくべきか!!」

 アスモデウス教団の7名の重鎮たる『黒山羊』の1柱です。どのような理由か漆黒の馬の姿を有しています。非常に短気かつ自尊心の強い性格で、愛猫の歌唱を聴いている時以外は常に激昂状態にあります。

 教団内の『憤怒の魔女』の主であり、『破壊者』の異名を有します。ビレト配下の『魔女』は憎しみや義憤を強く抱く者へ近づき、その怒りを煽りたてて反乱や復讐へと誘います。皮肉なことに、その活動によって現地の腐敗が改善される事も稀ですが存在します。もっとも、次に『魔女』はその「浄化」に逆恨みを抱いた者たちの《憤怒》を煽り立てるのですが。


【 パイモン 】
性別 年齢 外見10代 階級 黒山羊
魅力 《スリムな体型》 《優雅な雰囲気》 《ハスキーボイス》 《中性的な美形》
性癖 《賭博》 《薬物》 《快楽》
「義務なんて捨ててしまいなよ。もっと自由に、さ。」

 アスモデウス教団の7名の重鎮たる『黒山羊』の1柱です。薄絹を纏った非常に美しい美少女のような姿を持ちますが、その性別は男性です。活動意欲に欠ける享楽的な性格で、居城に引きこもり怠惰に日々を過ごしています。

 『怠惰の魔女』の主であり、『指揮者』の異名を持ちます。『怠惰の魔女』は主にならって怠惰に日々を過ごすための努力を注ぎ活動します。そのためか『魔女』が活動する地域では犯罪組織が活動的になり、役人の汚職が悪化し、麻薬がはびこるなど治安状況が悪化します。


【 オセ 】
性別 年齢 外見20代 階級 黒山羊
魅力 《凛とした顔立ち》 《カリスマ》 《腹黒な雰囲気》 《典雅な声質》
性癖 《陰謀》 《主従》 《支配》
「余が命ずる。平伏せ。」

 アスモデウス教団の7名の重鎮たる『黒山羊』の1柱です。国王のような豪奢な王冠やマントを身に着け王錫を持つ美青年です。その表情は常に冷笑が浮かんでおり、性格や口調は慇懃無礼そのものです。

 教団内の『傲慢の魔女』の主であり、『統率者』の異名を有します。肥大した自尊心と権力欲からカヴェル教国を乗っ取るための奸計を常に考え、実行しており、それ故に教国内で権力者に取り入る、あるいはなりかわる『魔女』は、このオセが放った尖兵である事が多くなります。



【 神子を取り巻くNPC − X 】

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《 黒山羊 − B 》

【 バフォメット 】
性別 両性 年齢 外見20代 階級 黒山羊
魅力 《無感情な顔つき》 《真面目な雰囲気》 《優雅な声質》 《中性的美形》
性癖 《演劇》 《快楽》 《妄想》
「我を貪りたくはないか?それとも我に貪られたいか?我は汝の欲望に応じよう。」

 アスモデウス教団の7名の重鎮たる『黒山羊』の1柱です。騎士鎧に身を包むクールな長髪の美女の姿を取りますが、両性具有です。『暴食の魔女』の主であり『誘惑者』の異名を有します。その異名通り、言葉巧みに相手の欲望を肯定し煽り立てて望む展開へと向かわせます。

 配下の『魔女』は、高潔さを持ちながらも抑圧され鬱屈した日々を過ごす者たちに近寄り、様々な誘惑をもって堕落させ、権威を失墜させます。よって、『暴食の魔女』が活動する地域ではモラルが要される職務にある者たちがスキャンダルで自滅していきます。


【 シトリー 】
性別 年齢 外見20代 階級 黒山羊
魅力 《タレ目》 《グラマラスな体型》 《清楚な雰囲気》 《褐色の肌》
性癖 《恋話》 《談笑》 《拝聴》
「貴方が抱く愛。それは何よりも大切にしなければなりません。」

 アスモデウス教団の7名の重鎮たる『黒山羊』の1柱です。修道女服に身を包んだ優しげな美女の姿を持ちます。その性格も慈愛に溢れ、真なる聖職者のように映りますが、それらは相手を自身に依存させるための演技に過ぎず、本性は純真を弄ぶ事に喜びを見出す悪女です。 こうした性質から『色欲の魔女』の主となり『籠絡者』の異名を有しています。

 『色欲の魔女』は、自らが恋求める相手をどのような手段を用いてでも得ようとし、そして束縛しようとします。このため『色欲の魔女』が暗躍する地域では、『魔女』の恋の障害となる人物が悲劇に見舞われ、そしてそれは得ようとする相手を不幸に突き落としていきます。


【 ベリス 】
性別 年齢 外見10代 階級 黒山羊
魅力 《凛とした顔つき》 《胡散臭い雰囲気》 《ハスキーボイス》 《美肌》
性癖 《支配》 《売買》 《宝石》
「欲しいものがあるなら、自分の手で掴んで見せろ!」

 赤を貴重とする豪奢な紳士服に身を包んだ、ショートヘアの赤毛の麗人の姿を持ちます。欲しいものがあればそれを盗んででも手に入れなければ気が済まない強欲な、そして飽きればすぐに捨ててしまうか忘れてしまう気まぐれな性格をしています。

 『強欲の魔女』の主であり『簒奪者』の異名を有します。『強欲の魔女』は物欲を肯定し、主同様に犯罪を用いてでもその入手を試みます。そのため『強欲の魔女』が活動する地域では盗難の被害が相次ぎ、時には『禁書』の闇オークションにも絡んで、当人の想定よりも大事になってしまう事もあります。

 


【 神子を取り巻くNPC − Y 】

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《 黒山羊 − C 》

【 アミー 】
性別 年齢 外見10代 階級 黒山羊
魅力 《小柄な体型》 《病的な雰囲気》 《愛嬌のある声質》 《ヘテロクロミア》
性癖 《依存》 《支配》 《妄想》
「あぁ妬ましい、何もかも妬ましい!!」

 アスモデウス教団の7名の重鎮たる『黒山羊』の1柱です。全身を包帯で巻いた、フリルとリボンで彩られたドレスを纏う美少女の姿をしていますが、その美貌は目の下の隈や不機嫌に座った目によって台無しです。偏屈で被害妄想たくましい不安定な性格をしています。

 教団内の『嫉妬の魔女』の主であり、『制裁者』の異名を有します。常に現世を見ており、そこで見つけた自身が嫉妬心を抱いた対象の抹殺を『魔女』に強要し、上手く使命をこなした『魔女』は寵愛して不気味な程に奉仕します。寵愛される『魔女』は他の『魔女』から嫉妬される中でアミーから私生活に強い干渉を受け、それに不満を表明すれば制裁の対象とされます。


【 ベリアル 】
性別 年齢 外見40代 階級 黒山羊
魅力 《強面》 《大柄》 《低音の声質》 《傷跡》
性癖 《支配》 《主従》 《勝敗》
「貴様らは俺に学ぶ事で、最底辺のウジ虫から卒業する!どうだ、嬉しいか!!」

 ルシファー教団の重鎮たる『黒山羊』の1人です。いかにも軍人という強面の中年男性の姿をしており、赤を貴重とした軍服を纏っています。

 教団の『魔女』の教練指導者であり、暗殺指令はこのベリアルより与えられます。選民思想かつ実直厳格な鷹派の軍人気質で、苛虐的なスパルタ教育を『魔女』に施し、ルシファー教団に忠実な兵士へと調教します。使命に失敗した『魔女』には特に容赦なく激烈に接し、死に至る制裁を加えます。


【 ネビロス 】
性別 年齢 外見50代 階級 黒山羊
魅力 《タレ目》 《高貴な雰囲気》 《優雅な声質》 《美髭》
性癖 《観察》 《束縛》 《研究》
「消耗品とはいえ大事に使えば長持ちはするものなのですよ。」

 ルシファー教団の重鎮たる『黒山羊』の1人です。黒を基調とする貴族服を纏った紳士然とした初老男性の姿を有します。

 過酷な環境にある『魔女』のケアを担当しており、任務に失敗した、あるいはベリアルの教練や制裁によって死亡した『魔女』を回収し、蘇生しては治療を施します。それは優しさや好意よりも人体実験のためであり、その実験は完璧なる生命の創造のための研究の一環です。しかし、モルモットと見る相手にはそのような態度はおくびにも出さず、むしろ好意的かつ温情ある態度で接します。そのため『魔女』にとっては、ベリアルの「鞭」に対する「飴」となっています。

 実験の失敗作を集めた「コレクション」を、私室の空間に陳列するという悪趣味は、ベリアルからも厭われています。

 

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